「天然群青のふわっとがけ」をしました。
こちらの続きです。
お魚さんの相談相手になったクジラさんの目は、色々なことをしてつくりました。例えば、「天然群青のふわっとがけ」です。
一気にできない(くっついてほしくないところにくっついてしまうため)ので、何度も乾燥させてつくっています。
アクリル絵具も併用していますが、天然石や貝を使うのを楽しんでいます。
天然石の粉は、掛け具合によって色の感じが変わるので面白いです(絵具もそうですが、絵具とはまた違った楽しさです)。なんというか、プリンタになった気分です。均等に狙ったところに落とせるようになりたいです。
下の層をチラッと見せることについても私は試行錯誤してきたのですが、「ふわっとがけ」は、その解決策のひとつとも思っています。
浮世絵の雲母摺(きらずり)のひとつ「撒き雲母(まききら)」も、撒き加減を調整しながら制作していたのかしらと思う瞬間もあります。
クジラさんの目の周囲には、ふわっとがけをしつつ大きめのキラキラの粒も撒きました。とてもキラキラになり、嬉しいです。天然群青も、番手によってはキラキラするのですが、優しい光です。もっと光らせたかったので、加勢していただきました。
黒いところも天然の素材です。そして、7月の銀座に出展したオオハシさんの目に描いたような白いのは
クジラさんでは絵具を使わずに表現することを試みました。というわけで、青貝のカケラになっています。
目の表現は、これまでも色々試行錯誤してきて、昨年の館山ではお魚の集団の一番大きいのに星の形の目を描いて、さらに星を中に描きました。懐かしいです。
ありがとうございます。それでは、また。