樹脂粘土モデナソフトで丸い支持体の自作を試みました。2024年の個展に向けて
来年の個展の支持体を試作しています。
少し前は、和紙を使用しました。
乾燥後、色々塗っているところです。
支持体の試作は、いくつかの素材でしたいと思っていました。
次は、粘土です。石粉粘土の予定でしたが、気付いたら買っていたのは樹脂粘土。
パジコのモデナソフトという素材です。乾燥後耐水性になる点と白くて綺麗な点、それからしなやかで丈夫な点に惹かれました。
ひとつめにつくった和紙の問題として、耐水性でないことが挙げられます。成形後、耐水性にするために何かを塗ればいい(今回はホルベインのヤニ止めシーラーを塗っています)のでしょうけれど、できればこの工程は省きたいです。
和紙の耐水性の問題は、支持体を試作する前からわかっていましたが、そのデメリットを補って余りある素敵な何かを得られるかもしれないと思い、試作しました(まだ途中ですが・・・)。それから、和紙は薄いので、切るのも大変です。
粘土なら、ある程度最初から厚いものを得られそうでした。その分乾燥に時間がかかりそうですが、和紙も糊を塗って乾燥させるので、完全に水が抜けるのはどっこいどっこいかもしれないとも思います。
石粉粘土は、乾いたら耐水性になるわけではないみたいだったので、描画する際、思いっきり水を使えないと思い、耐水性になる粘土を選びました。
もちろん、少しなら石粉粘土の上から水を使うこともできるのでしょうけれど、私の場合ブロックの水彩紙を壊すくらい水を使いたかったりするので、思いっきり使えるほうがいいと思ったのです。
また、何かを塗って耐水性にすることもできるかもしれませんが、それでは和紙と同じです。
モデナソフトの「特長」として、パッケージには次のようなことが書いてありました。
・最高級軽量樹脂粘土
・純白で、作品の黄ばみや変色がありません。
・仕上がりはマットで高級な質感。
・モデナで約半分の軽さです。
・乾燥後も適度なしなやかさを保ち、折れや曲げに強い。
・薄くのばしたり、細かい装飾も表現できます。
・モデナカラーシリーズと混ぜて使用できます。
・油、アクリル、水彩絵具などで彩色できます。
・乾燥後は水に強く、アクセサリーなどにも最適です。
粘土というものに、私は苦手意識があります。なんだかうまく成形できないのです。押すと凹みますし(当たり前でしょうけれど)。
いたるところにくっついて後片付けが大変そうなのも、なんだか嫌だなと思っていました。けれど、仲良くなりたい気持ちもありました。
モデナソフトに関しては、くっつきやすさがわかりませんでしたが、とにかく買ってみることにしました。
そして・・・
実際使ってみて、色々わかりました。本当は15cmの円をつくりたかったのですが、どうしてもうまくできなくて、12cmと9cmのをつくりました。
乾燥させた後、重ねて厚みを出す予定です。そして、下地をつくっていきます。しかし、和紙も粘土もすぐに成形が済まないのが、とてももどかしいです。というわけで、次は木を使ってみることにしました。
お打ち合わせまでに、全部できますように。
ありがとうございます。それでは、また。
粘土は、使いかけの保管も面倒だと思うことのひとつです。
ええい、全部使ってしまえ!
というわけで、残りを使い、船もつくりました。小さな造船所らしい作品ができそうです。
その後です。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?