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挑戦したい理由
はじめまして。中村香織(なかむら かおり)と申します
私の夢は、乳がんの患者さんが治療に前向きになれるヨガ教室を開催することです
夢の話の前に少し自己紹介をさせていただきます
〈自己紹介〉
私は急性期の総合病院で働いている理学療法士です
理学療法士になって20年目に突入しました
20年間ずっと臨床にでていたのではなく1年間はオーストラリアの老健施設でボランティアをさせてもらったり、3回の出産でお休みしたりしてました
〈子育てと仕事〉
育休があけ仕事復帰するとそれまでの生活とは一変し、めまぐるしく忙しく本当に休む暇もなくどたばたと子どものこと、仕事の事、家事の事、頭の中は常に何か考えていて動いている状態でした
後輩が学会発表や認定理学療法士をとって活躍している中、何もできていない自分が情けなく、仕事をやめようかと葛藤することも日課のようになっていました。
常に人と比べて自分は仕事も子育ても中途半端にしかできないと悩んでふと涙があふれてくることも度々ありました
きっと体も心も限界ぎりぎりだったんだと思います
〈ヨガとの出会い〉
そんな時にヨガに出会いました
私は体がめっちゃ固いからヨガなんて無理と思っていたけど、ヨガは無理をしなくていい、人と比べなくていい、今の自分ができる範囲でやりましょうと言われ、その考えが日常生活でもリンクしていき少しずつ考え方を変えていけるようになりました
ヨガをしている時だけ自分のことを考えられたのもよかったと思います
大袈裟かもしれないけどあの時の自分は常に子供のこと、患者さんの治療のこと、家事のことで頭の中はいっぱいで、いつも自分のことはそっちのけでした
ヨガをするようになって自分を大切にする方法を学べ、人と比べなくていい、自分で自分を大切にしようと思える心も育ちました
〈乳がん患者さんにヨガを)
乳がんにかかる人の多くは40~50代の女性であり仕事、育児、家事、親の介護などを担っている方々です
治療中でもきっと自分のことよりも家族のことを優先している方が多いのではないかなと思います
乳がんの治療は手術をして終わりではなく抗がん剤治療、ホルモン療法、放射線治療など長期間にわたり治療と向き合っていかないといけません
気力も体力も必要です
現在日本の医療では入院中にリハビリテーション介入することは可能ですが外来での介入は保険適応外のため難しいのが現状です
しかし手術から数ヶ月経ってもひどい肩こりや動きにくさ体力低下で悩んでいる方がいるのも事実です
実際に退院後、数か月たっても腕の強張りがあって困っている、体力が戻らなくて疲れやすい、など症状抱えたままの方がたくさんいます
「なんか運動したいけど乳がんの手術した後やから怖くて、」といった声もよく聞きます
なんとか目の前で困っている患者さんを救いたい
けど外来でのリハビリをすることは難しい・・・
子育てで精神的にも身体的にもボロボロだった自分を変えてくれたヨガで
治療に向き合う方の少しでもお役に立ちたい!!
そう思い、乳がん患者さんのための気持ちが前向きになれるヨガ教室を開きたいと思いました
〈夢のためにはじめたこと〉
この1ヶ月で私は実際にヨガのクラスを一度開いていつでも乳がん患者さんのヨガ教室が開催できる準備を真剣にしようと考えました
まずはヨガのことをもう一度深く勉強するために教科書を再度読み込み、ヨガの練習をはじめました
一人、部屋でヨガ教室を開催していると仮定して練習もしています
きっと家族は不気味だと思います笑
一度もヨガのクラスを行ったことがないので、まずは一度ヨガクラスを開催してみようと思い、知り合いにお願いして2週間後実際にヨガクラスを開いてみようと思います
今まで頭の中でぼんやりと考えていたことをひとつずつ実現するために形つくっていく作業がとても楽しいです
中村香織