ずっと一重だと思ってた

子供の頃うつ伏せに寝ていた
枕に顔を埋めて息を潜めていた
起きていることがバレてはいけない
泣いていることもバレてはいけない

みんなが寝静まった頃
やっと布団から顔を出して
そっと、ゆっくり、息をついた
そしてまたゆっくり涙が流れる
泣いているって気づいちゃいけない
誰にも気づかれちゃいけない

この腫れぼったい瞼は私の元々の顔です
そう言って生きてきた

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