時をかけたい少女
人生とは旅である、とはよく言われることだが
果たしてそれはどんな旅なんだろうか。
やりたいことや大きな宿命みたいなものに出会うためのものだろうか。
それとも、まばたきをする時間も惜しいくらい愛しい誰かに出会うため、
はたまた、自分という生き物は一体なんなのかを探し求めるための
ものだろうか。
最近、「時をかける少女」をみた。映画館では初だ。
ちあきとまことの最後の大号泣シーンを見終わって思ったことがある。
いや、気づいたことか。
人生とは、一緒に歳をとりたい誰かを見つける旅なのかも。
その人の未来を見たいと想うような、
その人に刺さる刃や冷たい雨から守りたいと想うような、
一緒に今日を終えて明日を始めたいと想うような、
そんな誰か。
人は1人でも生きていける。もちろん人それぞれであることは
いうまでもないが、私はそう想う。
特段試したことはないが、そんな気がしている。
別に、多少寂しいけど生きていける明日にあなたと。
別に、1人でも美味しい焼肉をあなたと。
別に、友達は誘おうと思えばいっぱいいるけど、あなたと。
そんな誰かを見つける旅の途中に
私は今いるのかもしれない。
どうでもいいが、
私の夏は「時をかける少女」を見なければ始まらない。
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