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オペラ『さまよえるオランダ人』新国立劇場

何も知らない状態で見に行ったら、オープニングがいきなり、誰もが聞いたことのある有名な曲だった。

ワーグナーが28歳のときの初期作品で、ワーグナーの割にはわかりやすいオペラらしい。演出もわかりやすくスペクタクルな感じで、ディズニーリゾートのショーを連想した(悪い意味ではない)。

演奏がよかった。

メインキャストの「オランダ人」役は直前に代役の人が出ることになり、20分程度開演が遅れた。代役の人は大変だったと思うが(そのために待機しているだろうとは言え)、最後まで無事に演じた。本来の人なら技術的にはもっとよかったのだろうと思うが(代役の人はほかのメインキャストと一緒に歌うときに声が負けてしまっていた)、代役の人も堂々としていて、かっこよかった。

オープニング曲は大航海を想像させ、物語の盛り上がりと音楽の盛り上がりがぴったりと合い、男声合唱と女声合唱が好対照を成し、愛と犠牲が描かれる。ワーグナー、すごいな(当たり前だが)。


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