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歌・音楽

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歌や音楽について思うこと、気付いたこと。
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#公演

「STOMP ストンプ」イギリス発の音楽パフォーマンス来日公演

「STOMP ストンプ」イギリス発の音楽パフォーマンス来日公演

デッキブラシ、バケツ、ごみ箱、ビニール袋、タイヤチューブ、紙、スーツケースなどを「楽器」として、パフォーマーたちが身体全体を動かしながら演奏を披露する舞台。タップのように足を使った動きも多用。

打楽器のような使い方が多いので、基本的にはリズムが中心になるが、柔らかいゴム状の(?)棒(タイヤチューブを切ったもの??)や鍋のようなもの(ごみ箱の蓋??)は、所々メロディーを奏でているかのようだった。後

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「イリテアンナダンスホール -2nd night-」カフェムリウイ

「イリテアンナダンスホール -2nd night-」カフェムリウイ

飛べない機械仕掛けの水鳥が、心の中では広く羽ばたいていくようなイメージを受けたダンス公演。

入手杏奈さんは手が大きく足の指が長く、脚・足が別の生き物のように見えることがある。

チェロ演奏は、電子的な仕組みと組み合わせたり、物をチェロに投げつけたりすることでも音を出すというものだった。楽器を「物質」としても扱い、エレキギターのようにも扱う(?)斬新な試みなのかもしれないが、また、言われがちなこと

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勅使川原三郎、佐東利穂子:アップデイトダンスNo.95『月に憑かれたピエロ』シェーンベルク作曲

勅使川原三郎、佐東利穂子:アップデイトダンスNo.95『月に憑かれたピエロ』シェーンベルク作曲

カラス・アパラタスで上演されたダンス公演。

シェーンベルクの曲『月に憑かれたピエロ』を使用した再演作品。ドイツ語の言葉の部分は、佐東利穂子さんが朗読する日本語訳の音声が入っていたりする。

歪曲した金属片が天井からつり下げられ、照明によって光る月に見えるのも幻想的でよかった。月夜の少し怪しい世界へといざなわれる。ラストも秀逸だ。

公演情報「月に憑かれたピエロ」

「月に憑かれたピエロ」シェーン

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国立能楽堂「月間特集 近代絵画と能」:狂言『釣針』、能『枕慈童』

国立能楽堂「月間特集 近代絵画と能」:狂言『釣針』、能『枕慈童』

国立能楽堂の2023年2月主催公演。毎年行われ、8回ほど続いているという月間特集で、テーマは「近代絵画と能」。3点の作品を取り上げて、各作品で1回、計3回の公演が行われている。

私が鑑賞したのは、『枕慈童』がテーマの「普及公演」。土曜日の13時開演で、3点の絵画に関する30分の解説の後、狂言30分、休憩20分、能1時間の公演で、計2時間半弱、15:30前に終わったので、初心者でも行きやすかった。

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「シャルリー~茶色の朝」フランスのベストセラー小説が原作のオペラ:日常に忍び寄る独裁の恐怖

「シャルリー~茶色の朝」フランスのベストセラー小説が原作のオペラ:日常に忍び寄る独裁の恐怖

世界中で読まれているフランク・パヴロフの短い小説『茶色の朝』(原題:Matin brun、1998年)を原作とする、ブルーノ・ジネール作曲のミニ・オペラ(ポケット・オペラ)の来日公演(日本初演)。2021年10月30日(土)、31日(日)、神奈川県立音楽堂。

「茶色の朝」から始まる見えない脅威小説『茶色の朝』は、心理学者でもある著者が自ら著作権を放棄しており、フランス語の原文がインターネットで無

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