#舞台感想
勅使川原三郎、佐東利穂子:アップデイトダンスNo.95『月に憑かれたピエロ』シェーンベルク作曲
カラス・アパラタスで上演されたダンス公演。
シェーンベルクの曲『月に憑かれたピエロ』を使用した再演作品。ドイツ語の言葉の部分は、佐東利穂子さんが朗読する日本語訳の音声が入っていたりする。
歪曲した金属片が天井からつり下げられ、照明によって光る月に見えるのも幻想的でよかった。月夜の少し怪しい世界へといざなわれる。ラストも秀逸だ。
公演情報「月に憑かれたピエロ」
「月に憑かれたピエロ」シェーン
オペラ『ペレアスとメリザンド』新国立劇場:現代的演出と歌唱的盛り上がりや歌詞の機微は両立できたか?
ドビュッシー作曲のフランス語のオペラ『ペレアスとメリザンド』。原作はメーテルリンクの戯曲だ。
舞台は、森と海があり、一年中暗くじめじめした王国。老王の孫で、結婚歴があり、幼い息子のいるゴローが、狩りの途中、道に迷い、ある泉にたどり着く。そこにいた美しく若い女性メリザンドを見初め、結婚する。新婦を伴って城に帰還するが、メリザンドと、ゴローの異父弟ペレアスは次第に親しくなり――。
今回の舞台では、