【LITTERA TALK vol.3】SAORI HAMAGUCHI CALLIGRAPHY
優雅なフローリッシュと繊細なヘアラインが美しく、多くのファンを魅了するSaoriさん。文字は勿論、洗練されたラグジュアリー感溢れるスタイリングも、Saoriさんの魅力のひとつ。その魅力溢れるセンスはどこからくるのか、彼女のカリグラフィー人生を辿るとともに、これからの展望を聞いてみる。
--現在多くの生徒さんの要望に応えてレッスンをされているSaoriさんですが、まずカリグラフィーに出会ったきっかけは何でしたか。
Saori-カリグラフィーとの出会いは、自分自身のウェディングでした。折角の大事なウェディングだし、ペーパーアイテムは自分の理想のものを手作りしたい!と思ったことが、カリグラフィーを始めるきっかけでした。海外ウエディングは自由なスタイルでアレンジができることもあり、プレイスカードやプロフィールブックなど全て手作りしました。当時一生懸命に書いたプレイスカードは、結婚式を彩る、大切な思い出の一つです。その時に「これ手書きなの?すごいね!」と、家族やゲストが喜んでくれたことがとても嬉しくて。(今思うとギョッとする文字ですが、これも思い出・・・)
▲自身のハワイウエディングでのテーブルコーディネート
--素敵なエピソードです!カリグラフィーの魅力は何といっても手書きの良さ。結婚式に参列されるゲストの方への感謝の気持ちを、カリグラフィーで表現されたのですね。
Saori-はい、せっかくなら『可愛い!』と思うものでコーディネートしたい!と、モダンカリグラフィーを取り入れました。
今は人生のBig Eventに私の文字を選んでいただけることに喜びとともに感謝感謝です。もちろん、特別な機会に添えるカリグラフィーも素敵ですが、やはり日常にとけこむようなカリグラフィーアイテムやアレンジなども楽しいですね。シーズナルカードはもちろん、ホームパーティやギフトラッピングなどにもカリグラフィーを取り入れています。一手間加えることで、少しだけ特別感が増す。封筒の宛名をカリグラフィーで書いて送るだけでも「海外から届いたみたい」と喜んでもらえることもとても嬉しいです。
--そうですよね、やっぱり、可愛い!という反応は、嬉しいですよね。凄くよく分かります!
Saori -- 「可愛い!」「好き!」という気持ちって、自分自身のモチベーションになるんです。
--ちなみに、カリグラフィーを書く上で、難しいと思うことはありますか?
Saori—偶然SNSで見つけた島野真希さんの書くモダンスタイルとの出会いから始まった私のカリグラフィーライフですが、今トラディショナルカリグラフィーを学んでいるんです。トラディショナルはモダンと違って、細かいルールや技法をきちんと理解し、網羅して書かなければならないので、そこがまだ慣れなくて、難しく感じています。
なにしろ、トラディショナルは奥がとても深いんです。美しさの定義や、歴史的背景があって、学べば学ぶほど面白い。先生のお人柄もあって、楽しんで学んではいます、でもやっぱり難しい!!笑
ちなみに、トラディショナルスタイルでは、西村弥生さんや柏木正代さんが書く文字が美しくて大好きです。
-- Saoriさんと言えば、柔らかく美しいフローリッシュと繊細なラインが特徴のモダンのイメージだったので、このお話はとても新鮮ですね。また新たな文字との出会い、そしてSaoriさんの「クラシカルモダン」というスタイルに繋がっているのですね!
Saori -- 以前筆耕のお仕事を通じて出会った方に「手書きの文字は時を刻むこと」と言われ、この言葉に強く感銘を受けました。手書き文字はその時にしか表現できない文字、なんだかしっくり書けない日もあれば、スラスラと書ける日もある。筆耕のお仕事では、ゲストやクライアントの特別な日の、「リアル」と「その時間」を文字で残す。そのためにも文字をきちんと学んだ方がいいと感じたんです。もちろん、Saori文字と言っていただけるスタイルも大切にしつつ、織り込みながら自分らしさを磨いていきたいと思っています。
--そうだったんですね。好奇心旺盛で、学び続ける姿勢が印象に残って、ますますSaoriさんのファンになってしまいました!Saoriさんが作り出すものは、どれもとっても素敵なんですよね〜。今何か作りたいと思っているものはありますか?
Saori—実は現在制作中の「Baby Book」(今夏発売予定)があるんですが、これも「時を刻む」ということがコンセプトになったものです。
-- 「Baby Book」初めて聞きましたが、もう少し詳しくお聞きしてもいいですか?
Saori -- はい、もちろんです。子どもが生まれると家族にとって「はじめての体験」が日々溢れていると思うんです。それを1冊にまとめるものがあればいいな、と。そしてそれを是非お母さんもしくはお父さんが書く、ちょっと贅沢な日記帳というのでしょうか・・・
自分の「お母さんの文字」ってありませんか?書きクセはもちろん、私自身、母の文字を見ると「あ、お母さんの字だ」とほっこりします。幼少期の記録を、手書きで残してもらう、そんな一冊です。「手書き」って、文字を見るだけて書き手が誰かわかるし、音として聞こえることもある。是非時を刻んでもらいたいと思い、形にしています。
▲制作中の「Baby Book」、素材の質やカラーにこだわり、海外はもちろん国内の信頼できる制作チームとともに
‐-わぁ!なんと素敵な!私なんて地味な母子手帳くらいしかないです・・・(笑)
Saori—母子手帳をプレゼントっていうのもアリだと思いますが、少し洒落たものがあれば、いつか自分に子どもが生まれたらあげたいなと思ったんです。子どもが成人した時、結婚した時のギフトとして。
今後も私自身が「可愛い」「これなら欲しい」と思うものを作っていきたいと考えています。
Saoriさんの原動力となっている「可愛い」「好き」という気持ち。Saoriさんと話していても伝わる、カリグラフィーを楽しみながら今という「時」を表現する想い。
最後に『これから先、きっとペンが持てなくなるまで、ずっと色んな書体に触れて学んでいきたいと思っています』と語ってくれました。
昨年は芸能人カップルのweddingアイテム筆耕をされた注目のSaoriさん、さらに来年以降本格始動となるハワイとニューヨークでのweddingやpartyでのアイテム展開も目が離せません!
沢山の学びを文字に反映して進化し続けるSaoriさん。これから至るところで彼女の活躍が見られるのが楽しみです。
公式ig: https://instagram.com/saori_calligraphy_themodern?utm_medium=copy_link
website: https://themodernbysaori.com
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