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オプショナルツアーの請求書

請求書とは通常あまり好ましいものではない。どちらかと言えば受け取りたくないものだろう。しかし、この請求書だけは、私は待ちに待っていた。

2月のとある日、私は旅の同行者Sさんとコメダ珈琲で、ピースボートオプショナルツアー申込受付の瞬間に向けて待機していた。モーニングのパンにバターを塗りながら、ツアーに関する話をしながらも決してそれに没頭することなく常にスマホを意識していた。タイマーもセットした。
そしてついにカウントダウン!3、2、1、0、送信!ボタンを押すだけなのにかなり緊張。無事送信完了。今日のノルマは達成した。この1秒の為に有休まで取ったのだ。2人の願いはただひとつ−どうかマチュピチュに行けますように。

ところでどうやって結果がわかるの?ポチった時はコーフン状態だったので、落ち着いてガイドをよく読んでみると、請求書という形で郵送されると書いてある。なるほど。結果は早く知りたいが、ついでに請求書もやってくるのね。

このクルーズに申込をした時には、パンフレットに載った寄港地を見て、こんなに沢山の国に行けるのか!と嬉しくなったものだが、オプショナルツアーのガイドブックが届いて検討を始めると取捨選択がなかなかに大変で、予算も限られている訳で、終いには何でこんなにあるんだよと溜息をつく始末であった。
2人で話し合った会議では、ツアーはまずマチュピチュありきで、他のツアーはその土地が危険かどうかで判断した。港から遠いところは送迎で、近かったら自力で行く。そして何が何でもマチュピチュツアーに参加することが当面の目標となった。

そして、つい先日、郵便受けにそれは入っていたのである。結果は−?

申込したすべてのツアーが請求書に載っていた。やったね!あの日祈った住吉大社の御守りに感謝した。住吉大社は航海安全の神とのことで、友人から出張みやげに頂いたのをコメダに持っていったのだ。幸先の良いスタートである。

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