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【改正】変わる青春18きっぷ

先日、2024年冬シーズンの
青春18きっぷが大きく変わることが発表されました。

しかし、「改悪」という意見が
一部の人たちから飛び交っている状況です。

今回は青春18きっぷの変更点などを
以前の青春18きっぷのルールと比較しながら
解説していきたいと思います。


1.以前の青春18きっぷ

青春18きっぷの改正内容の前に
これまでの青春18きっぷについて解説します。

普通列車のみ利用可能
青春18きっぷで乗車できる列車は普通列車のみです。
「普通列車」というと、各駅停車のイメージを
持つ人もいるかもしれませんが、ここでの普通列車は
乗車券のみで乗車できる列車を表しています。

JR各社の普通列車(例)
上野東京ライン・特別快速・新快速・快速マリンライナー

つまり、新快速や特別快速などの快速列車も対象です。

新幹線や特急列車には乗車できません。

ただし、普通列車の少ない区間では
特例として青春18きっぷで特急列車に乗車することが
できる区間もあります。

JRの在来線のみ
青春18きっぷが使用できる路線は
JRの在来線のみです。

相鉄(左)と埼京線とりんかい線(右)の車両
JR線から直通しているが青春18きっぷは使用不可

JR線からの直通路線(りんかい線・相鉄線など)
第三セクターの路線では使用できません。

ただし、七尾線や城端線など
第三セクターを経由しなければいけない場合は
JR在来線の移動を目的とする場合に限り
第三セクターを利用することができます。
詳細は青春18きっぷの購入時に発券される説明書を
参照にしてください。

自動改札機を通過できない
青春18きっぷは自動改札機が対応していないため
入れて通過することができません。

有人改札(右端)

有人駅では改札口の一番端にある有人改札で
青春18きっぷを駅係員に提示して通過してください。

改札口に設けられたインターホン(JR西日本)

また、JR西日本エリアにおいては
自動改札機のある無人駅などでインターホンがあり
ここから青春18きっぷを使って通ることを伝えれば
自動改札機を通過することができます。

無人駅から乗車する場合はそのまま列車に乗車して
乗り換え駅や下車する駅などで必ず使用のハンコを
押してもらわなければいけません。

複数人で使用可能
青春18きっぷは5日間使用できるため
5回分の効力がありますがその効力を
1日で最大5人まで使用することもできます。

複数人で利用できるメリットとして
1人あたりの交通費を抑えられるということが
挙げられます。

ただし、複数人で使用する場合
使用する全員が同じ駅で乗り、同じ駅で降りるという
同一行程で動かなければいけません。

2.2024年冬の変更点

2024年冬に変わる青春18きっぷですが
具体的な変更点を紹介していきます。

自動改札機に投入できる

青春18きっぷが自動改札機に
対応できるようになります。

これまでは、有人改札などで対応する必要があり
有人改札の後ろに列ができてしまうことがありました。
また、列車に乗り遅れる可能性があることも
課題となっていました。

自動改札機はきっぷを瞬時に捌くだけでなく
不正乗車を防止する有能な設備です。

3日間用の誕生
これまでは5日間用のみの販売でしたが
3日間用が新しく誕生します。

価格 5日間用(従来)12050円
   3日間用    10000円

みどりの窓口又はみどりの窓口券売機で購入できますが販売期間が限られているためご注意ください。

連続した3日間または5日間での使用
青春18きっぷのルール変更のなかで
私が最も影響が大きいと考えた内容です。

使用開始日から3日または5日連続で
使用しなければいけなくなりました。

これまでは連続で使用する必要がなく
期間内であれば前回の使用から数日間空けても
使用することができましたが、2024年冬は
それができなくなるため使い切ることのできる可能性が低くなると思われます。

複数人での使用ができない
複数人での使用もできなくなります。

複数人の場合は、その人数分の青春18きっぷが
必要になるということです。

コスパの良さがメリットだった青春18きっぷの
メリットを1つ失うことになります。

3.変更によるメリットとデメリット

ここまで、青春18きっぷの変更点を解説しましたが
次に、変更によるメリットとデメリットについて
解説していきます。

○メリット
1.改札口での混雑解消

これまでの青春18きっぷは自動改札機を
通過することができなかったため
駅係員の確認や押印が必要となっていました。

また、改札口で有人改札は一箇所のため
青春18きっぷシーズンでは有人改札に行列が作られてしまうことがありました。

自動改札機に対応するようになったことで
青春18きっぷの為だけに駅係員が時間と労力を
使うことがなくなるのです。


2.青春18きっぷシーズンにおける地方路線の混雑緩和

東京や大阪といった都市部では鉄道社会であることから
普段の利用者数が多い為、運行本数も多い状況です。

しかし、地方では都市部とは違い
利用者数と運行本数が少ないのが現状ですが
青春18きっぷシーズンになると地方路線の利用者が
急激に増加する傾向にあります。
特に山陽本線や東北本線などの長距離の主要幹線が
その代表に挙げられています。

青春18きっぷのシーズンだけ
列車の運行本数を増やすということも考えられますが
列車を増発させれば、その分電気代が掛かるため
運営するJRとしては割に合わないと考えられます。


○デメリット
1.連続した日の使用になり使いにくくなる
これまでの青春18きっぷは、期間内であれば
連続した日に限らなくても使用することができました。

しかし、2024年冬は連続した3日間または5日間での
使用というルールに変更されます。

青春18きっぷを使用するために
連続した3日または5日の休みをとることは
社会人にとっては難しい話であると考えられます。

2.複数人での使用ができなくなりコスパが悪くなる

複数人(1枚最多5人まで)の使用も可能でしたが
2024年冬は複数人での使用ができなくなります。

従来の青春18きっぷにおける1人あたりの価格は
5日間(従来と同じ)の場合
1人 12050円
2人 12050円÷2人=6025円
3人 12050円÷3人=約4020円
4人 12050円÷4人=約3020円
5人 12050円÷5人=2410円
以上のようになります。

このことから、複数人での利用ができなくなることで
青春18きっぷのコスパが悪くなることが確認できます。

4.私の意見

ここまで2024年冬にルールが変わる
青春18きっぷについて解説してきましたが
最後に今回のルール改正について
私の意見を紹介したいと思います。

私は、学生時代から青春18きっぷを利用して
毎年旅行に行くということが思い出としてあるため
青春18きっぷのルール改正において
全てに納得できるわけではありません。

例えば「3日間連続または5日間連続」において
乗車券の元を取る移動をすると考えると
3日間用で10000円、5日間用で12050円分
移動しなければいけないということになります。

遠距離の場合は、簡単に元を取ることはできますが
近距離の場合は、元を取ることが難しいので
期間中に使用する日を分散する人も
多くいたことでしょう。

しかし、このような使用ができないとなると
購入者が減少することは十分に考えられます。

5.まとめ

今回は2024年冬に改正される青春18きっぷについて
解説してきましたが、いかがでしたか?

冬の改正を「改悪」という利用者もいるなかで
従来の制度に戻すことを目標とした署名活動が
行われているなど、話題となっています。

青春18きっぷについて
みなさんは、どのように考えていますか?
もし、よろしければみなさんの意見を
コメント欄などに書いていただけると幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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