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講演会
内々の講演会に出席してきた。普段はスルーなんだけど。
ちょっとアウエーな感じで一番後ろに着席。
講演はじめに
『認知症はアルツハイマーだけである。』○か×か
『アルツハイマー病は認知症か』○か×か
という問いかけがあった。
挙手型だったんだけど
2問目、6割が○に挙手してた。びっくり。
医者、歯医者、薬剤師でもそのレベルの認知なんだね。
正味1時間だけど、とても勉強になった。
認知症の多くがアルツハイマー型である。
アルツハイマー病になるのは、脳内にアミロイドβが蓄積することでタウタンパクが生成され、結果 細胞死に至ることで発症する、
アミロイドβは脳の神経細胞 外
タウタンパクは神経細胞 内
に生成。
レカネマブはアミロイドβを除去する薬。
タウタンパクは無理(今のところ除去できる治療法は無い)
レカネマブがどうしてそれほど効果が無いのか、とは
タウタンパクが除去できないから。
タウタンパクが少ないうちにアミロイドβを除去できれば比較的効果が高い。
最近認可された(?)ドナネマブもやはりレカネマブと一緒でアミロイドβを除去する薬。
レカネマブは1年半 1回/2週間 点滴で投与し続ける。
ドナネマブは1年 1回/月 点滴して効果を確認して、良ければ終了。
ドマネマブの方が副作用は強い。
MRI検査は9月くらいから可能になっているが、高額(7万超え)で予約待ちが長い。
髄液検査は数千円で比較的すぐ検査可能
(この地域の話)
2週間に1回の点滴は半年間は専門医が2名以上いる病院でしか行えないが、半年過ぎると1名以上の医師が在籍の病院でも可能となるそうだ。
これは、2週間に1回の点滴患者で点滴部門が患者のキャパがオーバーするから点滴は別の病院に、という理由もあったらしいが、今のところ想像よりも患者が少なくてそのまま受け入れできているとのこと。
タウタンパクもMRI検査で、判る。
まだ保険治療には導入されてない。
遺伝的な要素もあり、アルツハイマー病の家系というものもあるらしく、その家系は53歳くらいで発症するらしい。
検査には長谷川式 と MMSE がある。
それは認知症の診断には有効だがMCIでは厳しく、MCIには MoCA-Jの方が精度が高い。
横浜市では特定健診の中に認知症(ものわすれ健診)もあるからか
30名/月 MCIの診断に受診する病院があるそうだ。
結果、MCIではレカネマブの治療は遅く、それ以前 タウタンパクが蓄積する前にレカネマブなどアミロイドβを除去する薬を使わなければ、本当の効果は見られない。
アミロイドβは発症の20年前から蓄積が始まるから、そのときに治療するべきものである。
20年前とひとくくりで言っても 発症が60歳か80歳かで大違いよね。
60歳だったら 40歳には検査しないとってことだからなあ。
以前、新聞で報道されていた東大での研究(血液検査でアミロイドβがわかる? )には触れてなかったなあ。
血液検査が大まかなスクリーニング出来たらすごくいいだろうな。