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モアナ2感想(第一幕)

明けましておめでとうございます。Olafyです。いつもはTwitterで投稿をしていますが突発的にnoteを書いてみようと思ったため、ここにモアナ2の感想・考察を書いてみようと思います。


あらすじ

前作での壮大な冒険から3年、妹のシメアが生まれ少し大人へと成長したモアナは、愛する家族と島の仲間たちとともに暮らしていた。ある日、「かつて人々は海でつながっていたが、人間を憎む神によって引き裂かれた。海の果てにある島に辿り着けば呪いは解け、世界は再びひとつになる」という伝説を知る。モアナは人々の引き裂かれた絆を取り戻すため航海に出ようとするが、それは、その島に近づこうとこうとすれば、 “生きては帰れないかもしれない”というほどの危険に満ちた冒険だった。幼い妹シメアや家族たちと二度と会えないかもしれない…しかし、愛する人たちを守るため、「私が、やらなきゃ」と決意し、迷いや葛藤を乗り越えて果てしない旅へ踏み出すモアナ。前作で相棒となった半神半人のマウイが「モアナ、お前は一人じゃない」と背中を押し、さらには良き理解者で心の支えとなっているタラおばあちゃんから勇気をもらい、島の新しい仲間たちと一緒に新たな冒険へ旅立つ。

ディズニー公式ホームページより引用

前作の三年後が舞台で姉となったモアナが前作同様旅に出て行きます。予告編はこちら↓↓↓

全体としての感想

舞台は一作目の三年後

全体を通して、面白かったと思います。また前作同様、映像の美しさ、曲の良さ、ポリネシア文化を忠実にアニメーション化したことも非常に良い点だったと思います。
でも、やはりアニメシリーズを映画にしたものを公開しているので、掘り下げが足りなかったりするところもありました。つまらないというよりはわからないという感じだと思います。
全体的に素晴らしい作品だったのでぜひ映画館で鑑賞されることをお勧めします。
ここからは細かな感想等書いていきます。この記事は旅にでるまで(Beyondまで)を扱います。

もともと配信シリーズ用

モアナ2はもともとDisney+(ディズニー+)向けのシリーズになる予定でした。しかし、ボブ・アイガーCEOが
「配信シリーズにするのは勿体ない!」
といって劇場公開作品に再構成させたそうです。

正直、半信半疑です。単純に今年のサンクスギビング週に公開する作品がなくて仕方なくモアナの配信シリーズを再構成した気が僕はしています。真相はわからず..。

もともとこのような一連の流れがあったので、映像面等で心配がされていましたが、海の描写含め全く心配する必要はありませんでした。一作目より進化しており非常にきれいだったと思います。

アナ雪超えの大ヒット

モアナ2は、日本より一足先に米国では11月27日(サンクスギビング週)に公開され、感謝祭シーズン5日間興行収入で、アナ雪・アナ雪2をこえる過去最高の興行収入を記録するなど、数々の新記録を樹立したことでも話題となりました。
現在は、前作の興行収入である6億4300万ドルをこえ、8億ドル超の興行収入を記録しています。

全米興行収入の推移を見てもヒットしていることが分かります。

物語の構成

この物語は綺麗な3章8幕構成です。

一幕
 一場:状況説明
 二場:目的の設定
二幕
 三場:一番低い障害
 四場:二番目に低い障害
 五場:状況の再整備
 六場:一番高い障害
三幕
 七場:真のクライマックス
 八場:すべての結末

ハリウッド式三幕八場構成

これをモアナ2に当てはめると

一幕 
 一場:ナロの呪いの説明
 二場:新たな仲間と共に旅に出る(Beyond)
二幕 
 三場:カカモラ、貝
 四場:マタンギとの出会い(Get lost!)
 五場:神の道、マウイとの再会、挫折
 六場:嵐との戦い
三幕
 七場:デミゴッドとなったモアナ
 八場:モトゥフェトゥ島を通して皆がつながる

となるとおもいます。
ではここから第一幕の感想をまとめたいと思います。

前半の感想(第一幕)

さきほども書いたようにモアナが旅に出る(Beyondを歌う辺り)までについて書きます。あらすじと感想が混ざっているので読みづらいかもしれませんが、どうかご了承ください。

一場

最初の島はどうやらモトゥヌイ島のようです。しかしながら、他の近くの島にいるようにも思える演出でそこが少し分かりづらかった。モトゥヌイ島であった場合、なぜ船で戻ってきたのかも少々謎です。
そこでモアナが何かをしているときにヘイヘイが土器を発見した。他の島との交流があることを再認識し、「We’re Back」を歌い始めます。
挿入歌である「We're back」の翻訳に関して

Finally, we're back
To who we're meant to be

"We're Back"の歌詞より抜粋

帰ってきた
本当のわたしに

「帰ってきた、本当のわたしに」の歌詞より抜粋


となっていますが、「To who we're meant to be」は「本当の私たちに」のほうが近く、もっといえば「私たちのあるべき姿に」のほうが適切かと思われます。
"We're Back"の映像の最後は、前作同様に島全体を映した構図となっていました。

その後、前作で出てきた癖強いダンス踊る子に対してハカを踊って対抗するモアナや、モアナ&マウイ信者(?)が登場したり、プアに似た(?)ようなブアがいたりと前作の小ネタが出てきました。

二場

[あらすじ]
島では儀式をやっており、そこでモアナはタウタイという称号を得ることになる。タウタイとは先祖の名前タウタイヴァサから取っているもので、全ての海をつなぐ千年に1人の「導く者」である。
その儀式の途中で、モアナは雷に打たれてしまう。気を失っている間に映像を見る。また彼に、他の部族と交流できないままだとモトゥヌイ島が滅んでしまうと警告される。そして、そうならないためにモトゥフェトゥ島を目指せと言われる。タウタイヴァサも目指していたが、ナロの呪いできなかったらしい。
一方でマウイは、神(?)のマタンギに捕まっていました。どうやらマタンギ含め神たちでモアナの噂をしてたらしく、神の間でどうやらモアナは噂になっており、神のいざこざに巻き込みたくないマウイはマタンギの要求を拒み閉じこめられていた。
モアナは目を覚ますと、みんなにモトゥフェトゥ島を目指さなければいけないことを皆に伝えた。しかし、先祖ができなかったことが、自分にできるかと、またどれくらいの時間がかかるのかわからないため、もしかしたらシメア(妹)にも会えなくなるのではないかと不安になる。
そんな不安の中、おばあちゃんが海からやってきて励ました。それによって決意し、航海の仲間を集うことにした。

まずマウイのシーンについて。ここにマウイが来た経緯がよくわからないです。恐らく配信シリーズでは描かれるはずだった所だと思いますが、完全にカットされていました。そのシーンとモアナの話が同時に進むため話が混沌としてしまっていた感じがします。すごく分かりづらい。

次は儀式に関して。ここの儀式ではハワイの儀式を参考にしてるらしいですが、詳しくは分かりませんでした。どなたか分かる方がいらっしゃったら教えてください。
また、雷に打たれるところで一回モアナが死んでいる気がします。そこでデミゴッド化したタウタイモアナとして登場をしてタウタイヴァサからナロのことについて話されているのでしょうか。ここもよくわからないまま話が進んでしまった印象です。

また、旅に出る際に妹のシメアの存在が強調されていました。映画で重要なのは「対立と葛藤」であると言われています。ここでシメアを登場させることで、より大切な家族をのこして旅に出るためらいのようなものを表現しています。これは、この後の「Beyond」でも似たような演出があります。
すこし脱線して翻訳の話になります。Way finder という言葉が日本語訳だと船乗りって訳されていますが、言葉の通り「道」を探す人というほうがしっくりくるかもしれない。この作品は全体をとおしてそういう物語出会ったと思います。

「Beyond」に関して

"Beyond"は"How far I’ll go "とはテイストが全然違った気がします。少し落ち着いた雰囲気でモアナの成長を表したかったのでしょうか。どちらにせよいい曲でしたし、「私はモアナ~!」としっかり叫んでいたのもよかったです。

歌詞を見てみると、途中までは” Can I go beyond?”と言っていて、「その先に行けるのか?」という疑問形になっていますが、最後は” I’ll go beyond” と、「私はその先を行く」という決意に変わっている。ちなみに日本語訳では最初っから「越えてゆくの~」と言ってるのでそこの葛藤がないように聞こえてしまうという問題が…。

また、モアナの動きは歴代プリンセスのいいとこ取りのような感じだった気がします。Wishのアーシャと近い印象。

さらに、アナ雪2の"Into the unknown"と同じように家族との葛藤を表すため、奥の家族がいるところを暖色系、モアナ側を寒色系にして表現しています。

このように今までのディズニーソングで使われてきた技法が凝縮されたうたでした。

まとめ

いかがでしたでしょうか。近日中に中編、後編と公開する予定です。改めて今年もよろしくお願い致します。

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