【初弾き語り投稿】私が明日死ぬなら / キタニタツヤ

予告通り、弾き語りを撮ったのでこちらの記事であげます。こちらになります。

noteには100MB以上の動画は貼れないことをさっき知ったので、YouTubeに限定公開で上げてリンクを貼る形にしました。

初投稿にしては、重い曲名かもしれない。

最初に書いておきたいのが、今はメンタル疾患にはかかっていないし、希死念慮もない。(むしろ割と元気)

この曲をやろうと思ったきっかけは、昨日の美容院での会話だった。

もう10年以上髪を切ってくれている信頼している人。頻繁には会わないがお店に行くといろんな話をする。

いつも笑っていて、元気をくれる人。

家が非常に近いことから、自分だけでなく家族ののこともよく知ってくれていた。

自分は今、亡くなった祖父母の家に1人で住んでいる。

祖父母の話になった。

「おばあちゃん、よく言ってたよ。私らが死んだらこの家どうするつもりなんやろねぇ。ま、なんとかするんやろうけどね。ってケラケラしてた。」

「おじいちゃんの話はいつも難しくてねぇ。たまに話のポイントを聞かれるからしっかり話を聞いてないといけなかったね」

「うちでおじいちゃんが髪切り終わった時、ちょうどおばあちゃんが帰ってきた時でねぇ。あ、おばあちゃん帰ってきてるよって言ったら、嬉しそうに、おっ!そうかそうか。なら急がなな!って小走りで帰ってったよ。可愛かった。」

「おばあちゃんにあとでそれ話したらね、恥ずかしそうに、もう、やめてよ!って言ってたよ」

「おばあちゃん、本当にすぐ逝ってしまったね(祖父の死の翌月に亡くなった)。別れは悲しいけど、何年も闘病で苦しい思いするよりかは、まだ少しは良かったんじゃないかな。
(亡くなるきっかけの病で倒れた時、自分はたまたま目の前にいた)
意識なくなる時、○○くん(自分)が横にいてくれたのがまだ良かったんじゃないかな。」

(祖父がタバコを吸う用に作った部屋を自分が改造して防音室にしたことを話して)

「でもおじいちゃん、前の家では場所構わずタバコ吸ってたのにね、わざわざ作ったってことはおばあちゃんに気遣ったんやね。優しいね。」

「あの2人が遺してくれた家でたくさん友達と遊んだり、音楽続けたりして、きっとあの2人も喜んでると思うよ」

話していると、身体はもうすっかり大人なのに、子供の頃たくさん可愛がってもらった2人の顔が鮮明に浮かんだ。


もし、、、、


もし、明日突然死ぬのなら。2人になんて言うのだろう。

残る人たちに、なんて言うんだろう。

そう、ふと考えた。

そこで自分の頭の中の曲のライブラリから、この曲が出てきた。

キタニタツヤさんを初めて知ったのは、数年前に新シリーズが始まったBLEACHというアニメのオープニングがきっかけだった。

その曲はストレートなロックソングで、自分の好みの部類だったのでよく聴いていた。

調べてみると、結構色々なキャリアを重ねていることを知った。

自分と同じボカロP出身のアーティストであること。東大を出ていること。ヨルシカのベースをやっていること。他にもいろんなアニメのタイアップをやっていること。

そこから、「青のすみか」「聖者の行進」「Moonthief」「次回予告」「悪魔の踊り方」などの曲をよく聴くようになった。

どれも個性的で、かつメロディが分かりやすくのりやすい。

その中の一曲が「私が明日死ぬなら」だった。

自分は普段あまり、生や死について歌う曲をあまり聴かない。

心のどこかで、そのトピックは自分には無関係だと思っていたからだった。

けれど、この曲を聴いた時、その考え方は変わった。

人は奇跡的にこの世界に生まれて、みんな赤ちゃんから若者になり、やがて中年になり、老人になり、そしていつかは死ぬ。

自分ももちろんその中の1人だ。

なんとなくだが、そういう死生観を歌う曲を聴く人は、崖っぷちに立たされている人、死にたいけど死にきれない人、現実では見つけられないけれど、どこかで生の喜びを感じたい人が好むものだというステレオタイプがあった。

そして、そういう理由でそういう曲を聴くことを、どこか「逃げ」なのではないかと決めつける自分がいた。

実際は、全くそんなことはなかったんだ。

それは逃げなんかではない。シンプルにその曲に共感して、元気をもらえて、涙を流せて、明日の活力をもらうために聴いているんだと、この曲を聴いて思った。

自分の作った曲ではないけど、これを歌って自分も共感したいし、できれば他の誰かにも元気を分けたい。

そう決めて、何時間か練習した。

弾き語り出身のクリエイターではないので、演奏は荒いし、歌も完璧ではないけれど、言いたいことは言えたかなと思う。


おじいちゃんとおばあちゃんには、今はまだ会えない。けれどそれでいい。

今年は、自分の作る曲に自分で歌を乗せて届ける創作もやろうと思っている。

その活動の中で、空の上にいる2人に限らず、今自分の周りにいる人。兄弟、両親、親友、旧友。

全員に届かないとしても、みんなの人生に少しでも良い影響を与えられるような曲を、今年も作っていきたいと思う。

明日もその先も、強く生きる。

そう思い、この曲を歌いました。

長くなりましたが、今回弾き語り動画を作ってみて、思いの外楽しかったので、またもしかしたら同じ形で不定期的にあげるかもしれないです。

気が向いたら、見に来てください。

おやすみなさい。

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