彼女いない歴20年の私が結婚できた話#2
一念発起
そんな私が一念発起します!
ずっと一人が楽だと思っていましたし、自分に結婚なんか絶対無理だと思っていたのですが、突然思いたったように婚活をはじめようと思ったのです。
なぜ急にそう思ったかと言いますと、きっかけは父親の病気でした。
私の父親はパーキンソン病という難病を抱えていました。でも不幸中の幸いにも早期発見ができたおかげで、薬で何とか進行を抑えることができていました。
そんな父でしたが、どんどん病気が進行してきて、それに加え認知症も患うようになり、段々とおかしな行動をとるようになって来ました。
私のことも段々と認識できなくなるような状態になってきました。父は元々子供が大好きで、早く結婚して孫を抱かせてくれとよく言われていました。
父がまだ健在なうちに孫を抱かせてやりたい、それが婚活を始めるきっかけのひとつでした。
もうひとつのきっかけ
もうひとつ婚活をしようと思ったきっかけは、同僚のある言葉でした。
私は自分のことが嫌いで、自分の遺伝子を残すことに嫌悪感すら感じていました。
「こんな劣悪な遺伝子は後世に残すべきじゃない」
仮にパートナーができても、子供は絶対に作らないと心に決めていたのです。
そんな時、自分の尊敬している会社の先輩にこの話をすると、「〇〇君、子供ってな~、自分の嫌な部分が似てしまうんだよ。ここは似てほしく無いなと~思うところほど似てしまうんだよ」
私:「え~そんなん絶対嫌じゃないですか?」
先輩:「でもな~そんな所がたまらなく愛しいんだよ」
私はこの言葉を聞いて、本当にハッと気づきました。確かにその感情って「愛しい」以外に表現できない感情なんだろうなと思ったのです。
その言葉を聞いて、人生ではじめて結婚して子供が欲しいかもと思ったことが、もうひとつのきっかけになりました。