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2024年雪組大劇場ベルばらmy初日🌹

宝塚男役としての彩風咲奈さん主演公演の、二度と観ることのないmy初日。
普段は文にしようとすると月並みな感想しか出てこないし文章構成能力の無さに嫌になってしまうけど、今回はどうしても自分の中に生まれた感情や感想を書き残しておきたくなりました。
結論を述べると想像の50000000倍退団公演だったし2024年雪組公演のベルばらが咲奈さんの退団公演で良かった。

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※結局初見含めて3回観たあとに書いているので記憶の改ざんあり(プログラム場面解説はまだ未読)
※自分語りが多々入りますのでご了承ください
※原作ほぼ未読、その他中途半端な知識しかないので想像で話している部分もあります(その点も含めて書き残しておきたい)
※後になって見返しましたが人様に見せることを意識せずに書き殴った文章のため読みづらいです
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my初日前の状態は

  • 91年月組オスカル編のみスカステで視聴したことあり

  • 原作は無料期間に読めた23話という中途半端なところまで読了

  • 組長さん&咲奈さんのSKY REPORT視聴

  • 歌劇座談会のフィナーレについて前の超中途半端なところまで(フィナーレの話はあえて入れませんでした)

本当は原作を読んで、壮さん主演のフェルゼン編も観て、タカニュ他インタビュー関連も観てから行こうかなと思っていたけど結局達成できそうになかったので、もういっそのことできる限り情報入れずに、my初日を迎えようと決めました(笑)
特にフィナーレがヤバいというのはTwitterから察せられたのでmy初日を迎えるまではTwitterも開かないようにしました。

そして迎えた7月10日11:00公演のmy初日。
座席は2階上手前方です。
緞帳が上がってからのほんのり青みがかった薄暗い照明にキラキラとリボンをあしらった舞台装置…これが噂の…!
びっみょうな知識ではありますがこれ見たことある…!となったのは初めてだったので、これが歴史ある人気作品のいいところだなあと実感したり。
そして鳴る鐘、始まる開演アナウンス、オケの音楽…この音楽聴いたことある!(2回目)
実際に初めて生観劇してまずの気付きは、ベルばらを象徴する蝋燭の火を思わせるオレンジのライトがとっても綺麗だということ。
スカステで観たときは今と比べると映像の質が良くないのもあり正直ちょっと古さを感じたのですが、実際に観たらそんなことはなく。
薄暗い照明の中舞台いっぱいにオレンジのライトで「ベルサイユのばら」と書かれている光景はとても美しかったです。

そして幕が上がると舞台上に小公子・小公女が埋め尽くしている…これ観たことある!(3回目)
華やかな場面に圧倒されているとセンターの奈落が開いていることに気付きます。
これは…フェルゼン様が出てくるよね…と思っていたらまず1回目の泣き。
まさか奈落を見て泣く日が来るとは思いませんでした。
こんなに予想外に泣いたのなんて絶対に泣かないだろうと踏んでいた自分の高校の卒業式以来です。
そしてせり上がる客席に背を向けたフェルゼン様、振り向いた瞬間涙腺決壊。
退団公演舐めてました。
私、家で千秋楽のご挨拶観てるときとか号泣することはあるんですが、舞台を観てるときは潜在的に周りの目が気になってしまうのか基本的にあまり泣きません。
これがご贔屓が退団するときに持つ感情なのか…。
既に記憶が怪しいのですが印象に残っているのは暗闇の中、下手花道を優雅に歩いて捌けるフェルゼン様のお姿。
組レポであいみさんが「ひたすらに歩く練習をしていたさきさん」という情報は得ていたので思わず見入ってしまいました。
照明が落ちているときって駆け足で捌けるのが基本なイメージがあったのでその練習はあの場面にも通ずるものがあるのかなあと思ったり。
(今思うとマントを翻して歩くお姿かなとも思いますが)

そして場面が変わって仮面舞踏会でアントワネット様に出会いオスカル様にはたかれる。
絵面が本当にすごいですね、同じ人間かと疑うほどの美貌勢揃い。
これは初見を終えて思ったことなのですが、咲奈さんのフェルゼン様を観れたのはもちろん、あやちゃんのアントワネット様、朝美さんのオスカル様が観れて、この3人での公演を観れたのはなんと得難いことなのか…。
原作があって再演を繰り返す名作なのでなんとなく型があるはずのベルばらなのに、当て書きなのかと思うくらい配役がそれぞれに合ってますよね。
フェルゼン様って言ってしまえばフランスから見たら第三者なわけじゃないですが。(王妃と浮気はしているが)
今回の脚本は死んだオスカル様に思いを馳せるフェルゼン様がいたり、最後背を向けて階段を登っていくアントワネット様がいたりと旅立つ彩風さんがこれから雪組を背負っていく朝美さんとあやちゃんを見守るような構図に見えてこれも意識してのものなのかな。
ベルばらの見どころを盛り込んだ演出なのかなと思いつつ、主役のフェルゼン様が一歩引いたような立場にあるのが今最後に組子を育てることに力を注いでいる彩風さんにも重なるような気がしました。

ピンクの薔薇から出てきたフェルゼン様とアントワネット様にはここでポスター衣装出てくるのね?!という純粋な驚き。フィナーレじゃないんだ。
しかもめちゃくちゃ踊るやん…彩風さんのダンスを魅せてくださる演出にまた涙腺が刺激される。
というか薔薇から出てくるなんて…メルヘン〜〜〜
薔薇から出てきたアントワネット様のうっとりとした表情に思わずドキッとします。
回を重ねるごとにあの場面は深読みするようになることを確信…(笑)
そしてfirst「王妃さまぁ」にこれか、おのれボヌールとなりました。
なんてことをしてくれるんだ初見なのに。
王妃summerはめちゃくちゃ美味しかったです。

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ところどころ所見があったはずなのに今思い出そうとすると3回観終えての感想になりそうなので省きます。
思い出したら書きます。
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最後の場面。
大階段にゆっくり登っていく夢白アントワネット様と悲しく苦しげな表情でせり下がっていく彩風フェルゼン様。
ふたりの結末としては悲劇なんだろうけど光ある方にゆっくりと一歩一歩登るアントワネット様の背中からは悲しみは感じられず、重い覚悟のようなものを感じました。
退団する咲奈さんに対して宝塚の象徴である大階段を昇っていくあやちゃんという対比が胸に残ります。
今のトップコンビを好きな人はもちろん、宝塚ファンではない人が観たとしても強く印象に残る場面だと思いました。
「愛あればこそ」の影コーラスとともに大階段中央に花開く真っ赤な薔薇に圧倒されもはや茫然自失。

そして噂に聞いていたフィナーレ。爆泣き。
悲劇的結末から一転照明が明るくなって真っ赤な衣装、真っ赤な薔薇を頭に纏ったパワーあふれるロケットに感情が追いつきません。
場面ジェットコースターのせいで既に涙腺がヤバいです。
赤いな〜薔薇綺麗だな〜50人もいると迫力がすごいな〜と本編の結末にまだ引っ張られつついると……………羽根を背負った地毛の彩風咲奈さんが登場するなんて聞いてないよおおおおおおおおおおおおお。
嗚咽を我慢するレベルで泣いたのって仕事で嫌な客に当たった後、別のお客さんに優しくされたとき以来です(何の比較?)
ベルばらだから羽根は難しい…なんて声は聞いていたのでまさかフィナーレ初っ端から羽根を背負って登場されるなんて思ってなかったんです。これ予想できた人いました?
ナイアガラは無かったけどその代わりあんなに大きな羽根を背負って爆踊りする姿が観れるなんて逆にお得では…?
2階から観劇していたのでなんかロケットの子にお支度されているのが見える……これってもしかして………赤いご衣装から白いご衣装に……………?!?!
「白」が退団者の象徴的な色であることは散々知っていたはずなのに、やっぱり、自分が好きな人が身にまとうのを実際に見るのは想像とは衝撃度合いが違ったわ…………。
そこからはもう涙で視界がボヤけて初見ではまともに雪組生のご尊顔は拝めることはできませんでした。
こんなに感情ぶっ壊れることってあるんだね…。

青い衣装を身にまとった雪組生が現れるのをぼんやりした視界で観つつ、グリーンの衣装をまとったあやちゃんと朝美さんにさらに涙腺を壊される。
ダメだ思い出しても泣ける、言葉にできない。
白い姿で旅立つ咲奈さんに対して雪組グリーンの衣装でこれからを担っていくおふたり……。
ABMから特に雪組生に何かを残していくお姿を観てきたので、後を任せることを象徴的に現した衣装、演出に情緒が狂う。

セラビ・アデュー


開演前にチラッとプログラムで歌詞を見て「さよなら」の歌なんだというのはなんとなく認識していました。(これ見たらダメなやつだと思いすぐに閉じました笑)
本編でしっとり歌い上げるフェルゼン様にも込み上げるものがありましたが…………銀橋に立つ咲奈さんに対して雪組生のアカペラコーラスだ…と……………?
アカペラはダメでしょう。
ダメしか言えないオタクになってしまう。
全然関係ない話なんですが、別ジャンルで推してるテニミュ4thにも推しの死闘がアカペラで演出されておりまして。
もうアカペラってだけで本当に弱いんです。
ダメだって、本当にダメだって、嗚咽と啜り泣きを我慢するのにもう舞台はまともに観れない。
私ほんと〜〜〜うに矢印が一斉に向かっているという構図に滅法弱くて、雪組生のアカペラは鈍器で殴られたような衝撃でした。
彩風さんトップの元、組子がそれぞれの魅力で輝いて公演を作っていく雪組が大好きなんです。
大好きな雪組生から想われているという演出に小憎いレベルで感情を揺さぶられました。
咲奈さんも観たいし雪組生ひとりひとりのお顔も観たいし次からどうしたらいいんだこれ。
初見感想から外れちゃうけど、3回目観た時の咲奈さんの愛おしそうな表情忘れられません。

最後にひとりで舞台いっぱいに踊る咲奈さん。
もうここまできたら本当に言葉が出ない。
すごい…退団フィナーレここまでするか…。
フィナーレ初見の感情は消そうと思っても消せないレベルの鮮烈さ。
ベルばらという歴史ある公演で、本編でもフィナーレでも咲奈さんのダンスをこんなにも観せていただけたことにただ感謝しかないです。
パレードもフィナーレの感情を引っ張って号泣。
陽と正のパワーしかないパレードなのに、逆にその明るさで泣けてしまう。
でも最後は明るく終わるのがなんだかいいなとも思ったり。

すごい殴り書きになりました。
自分で見返しても読みづらいような気がするけどこの二度と味わうことのないであろう気持ちを自分の言葉で書き出したかった。
2回目3回目と気付きが増えたり、感想が変わったりする過程も好きだけれど1回目は本当1回きりの二度と来ないものだから、最後の公演であるベルばらは初見に感じた思いを特に大切にしたかった。
しかしこんなに書いておいてあの時感じた感動を言語化するのはやっぱり難しいと思いました。
だけど、思い出す度に言葉にできない温かさが胸に広がります。
ALL BY MYSELFのときもそう。
「俺の人生は舞台だけ」
この言葉に現れるように、舞台に立つ彩風咲奈さんは、咲奈さんの魅力が全てが詰まっているんだろうなと今回のフィナーレを観て強く思いました。
フィナーレの最後に生き生きとした表情で爆踊りするお姿が本当に舞台の上に立つ彩風さんを物語っているなと。
過去の作品を見たり写真を見たりトーク番組を見たりそのときどき素敵だなあ好きだなあと思うけど、舞台に立つお姿を観るとその比じゃ無いくらい好きが更新される。
本当に舞台上の彩風咲奈さんが大好き。

ベルばらの面白さは1回映像で観ただけでも、原作を超中途半端に読んでいただけの状態でも理解していたけど、一本ものだから何回も飽きずに観れるかなあと正直思っておりました。
何より専科さんもいらっしゃるし真面目な彩風さん主演だからこそ歴史あるベルサイユのばらという公演で奇をてらったことはしないじゃないか、その代わりのABMだったんじゃないかと思っていました。
でも蓋をあけてみるといい意味で裏切られて、退団公演として愛が溢れていました。
退団されるジェンヌさんって退団公演が始まったときのインタビューでよく「(いい意味で)いつも通り」とおっしゃっている印象が強いです。
咲奈さんも毎公演全力で丁寧に公演を作り上げていらっしゃるだろうから、そういう意味ではきっといつも通りなんだろうけどなんというかABMからこれから退団するという雰囲気を嘘偽りなく出してくれていますよね。
フィナーレで楽しそうに、彩風咲奈さんの魅力を遺憾なく発揮してくれていてそういったお姿がとても彩風さんらしくて誠実だなと思いました。
ファンだけが退団を意識して悲しんでいるんじゃなくて、ご本人も全力で退団を意識していらっしゃるのが伝わってくるのがなんだか嬉しい。
冒頭にも書いたけれど彩風さんの退団公演が2024年雪組ベルばらで良かった。
彩風咲奈さんが大好きです。

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余談ですが「my初日」という言葉は宝塚界隈で初めて知ってとても素敵な言葉だなと思いました。
本当の初日は1回だけだけど、毎公演が誰かにとっての初日。
私の観た公演を特別にしていいんだなと思えました☺️
こんな殴り書きの文章をこんなところまで読んでくださってありがとうございます。

コダックと大劇場へ旅立つブルームさん

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