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空の王国編6空の世界


 ビッグバードでオリバーおじさんは空を飛ぶ。優雅に。 秋の夕日が美しくて、綺麗な時間。涼しい風の上を飛んでいく。 ケイン、フロル、レイナもビッグバードに乗って空を飛ぶ。 レイナは子供の頃から慣れているせいか、上手だ。 フロルは初めてにしては上手。上手くビッグバードをコントロールしている。 ケインも意外と上手かった。しかし、地上から離れると少し怖くなった。でも、少しずつ怖さも収まっていった。ビッグバードは、賢く、 優雅に空をゆっくり飛ぶので、ケインは空の世界を満喫できた!! 「俺こんなに幸せなの初めてだよ。夕日に向かってずっと飛んでいきたいくらいだ。やっほーーー!フロル」 「ケイン、落ちるなよ!!!最高!」 「私、やっぱり空飛ぶの最高!」レイナは笑った。 「よし、みんな、上手だよ。高度を下げて、地上に着地する。」 オリバーおじさんは三人に指示する。 四人とも無事に着地した。 「俺すごい楽しかった。」ケインは言う。 「僕もだよ。」フロルは笑顔で言う。 「私も」レイナは爽やかな表情をして言った。 楽しい時間をオリバーおじさんと一緒に過ごせたことを三人は誇りに思った。 「またいつでもいらしてください。」 ケインとフロルとレイナは、オリバーおじさんの家を出た。 旅は順調。日は暮れ夜になる。三人で宿屋に行く途中、小さくて綺麗な鳥が、レイナの所へ来た。手紙は美しく、赤いシールで閉じられている。 「え?私に手紙?」 「レイナ宛ての手紙みたいだな。」ケインは言う。 レイナは赤いシールを取って、封を開ける。 手紙を読むと顔を真っ青にした。 「どうしたの?レイナ。フロルはレイナに聞いた。」 「えっと、実は私、天使の光騎士団の団員なのね。これは光の王ウィル・ラー様からの招集の手紙。」 「ええええええええ???うそだろ!!天使の光騎士団と言ったら 世界最強のチームで、神の王ゼウスの直属護衛団だろ!!レイナはそのメンバーなのか?」ケインはびっくりした。 フロルは冷静になって考えた。確かにレイナは強い。すごく強い。 回避属性で、弓使い。でもまさか、天使の光騎士団のメンバーだなんて。世界は広いな。 「招集の手紙つっても、どこに招集するんだ?」ケインは疑問をぶつける。 「光の王宮よ。」 「おい、待てよ。せっかく仲間になったばっかだろ。そんな別れるなんてこと言うなよな。寂しいじゃねえか。」ケインは辛そうにする。 「そう言ってくれるのすごく嬉しいよ。ありがとう。ケイン。」 「レイナ、今までありがとう。僕、君と一緒の時間を過ごせて良かった。」とフロルは言った。 「う~ん。でも明日の朝に発てば間に合うから、今日の夜は宿屋で一緒に過ごせるよ。」 「今日は、パアーと乾杯しようぜ。トランプでもしようか。」 「それ賛成!」レイナは笑った。 フロルも笑った。 空の王国編7に続く

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