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裏側で支える人から 番外編#3〇〇とさくちゃん
〇〇「乾杯」
さく「乾杯」コツッ
今日は〇〇くんの家にお邪魔させてもらっている。先輩後輩としての付き合いも何年目なんだろうか。
さく「今日はありがとね。」
〇〇「いえいえ。さくらさんから久しぶりに仕事外で連絡あったかと思ったら…笑」
さく「ホントもうツイてないよ今日💦」
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今日は朝からお気に入りのイヤホンが壊れ、残業を終えて深夜に帰ったら給湯器が壊れていたのだ。お風呂にも入れないし修理は翌日ということなので、近所に住む〇〇に甘えることに。たまたま○○も私も翌日は休みのためお酒を飲んでいる。
咲月「みくも前から会いたかったって言ってましたよ。もう少しでご飯できるので!」
み「さくらしゃん(´-﹃-`)ムニャムニャ…」
〇〇くんの娘さんのみくちゃんとも仲良くなった。一通り遊んだあと、今は膝の上で寝ている。なおきくんは勉強中かな。お年頃だからしょうがないか。
なおき|•ω•,,)チラッ
咲月「すみませんお待たせしました〜。○○が作ってくれた今日の夕食の鍋をアレンジしてみました。あと作り置きですが何品か…」
さく「ありがとう!めちゃおいしそう!さっちゃんも一緒に食べよΨ( 'ч' ☆)」
咲月「いいんですか!お邪魔しまーす」
○○「さくらさんお酒もっと飲まれます?」
さく「うん!あるの?」
○○「咲月と付き合っていた時に使ってたお酒セットがありまして…。持ってきますね」
部屋の中からウィスキーなどのセットとバーテンダーグッズを持ってきて、冷蔵庫から氷と炭酸水を準備した○○。
○○「よいしょっと。生レモンが無くてドライフルーツです。すみません。」ゴトッ
さく「本格的だね。知多にニッカ、メーカーズマーク。小瓶で角もある」
○○「大きいやつはたまたま安く売ってたウィスキー何本か買っただけなんですけどね。私も咲月もちょくちょく飲んではいるんですがなかなか減らず。次はジャックダニエル買いたいんですけどねぇ」
咲月「懐かしいねぇ。授乳期間は○○も飲むの辞めてくれたのは嬉しかったなぁ」モグモグ
さく「氷とグラスだけ貰っていい?せっかくなら自分で作りたい🤤」グヘヘ
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○○「どうぞどうぞ🎶」
数時間後
お酒が回ってきた○○は限界を感じ、深い睡眠に入ったみくを連れて寝室へ。
さく「寝ちゃったね。」
咲月「さくらさん強すぎますって…」
さく「そぉかな?いつも通りなんだけどなぁ」
咲月は明日も仕事のためソフトドリンクで粘っていた。ウィスキーの方はというと中途半端だった知多とニッカが無くなり、メーカーズマークも半分程度になっていた。
咲月「そういえばなんですけど、○○とさくらさんの出会いってどんな感じだったんですか?深く聞くこと無かったなって。」
さく「そうだなあ。色々あるから少し長くなるよ?」o口(・ω・`)ゴクゴク
○○は初めての後輩だった。配属先こそ本部だったけど、当時の部長の考えもあり、ローテーションで色々な現場に入っていた。
○○「今日から1週間よろしくお願いします。」
さく「よろしくね。私も3年目だから失敗しちゃうかもだけど…笑 元々勉強はしてるみたいだね( 'ω')」
○○「そうですね…社会福祉士持っているので。」
さく「だと現場ってのが初めてって感じだね。」
○○「そうですね。」
さく「この日はこれだけで終わって、翌日からいろんな研修だったり、過去の事例の勉強したりとかしてたんだけど。」
さく「○○くんの過去の事についても、上司の方から話されたのがこのタイミングだったかな。」
咲月「出会いだけで言うと、結構あっさりとした感じだったんですね。」
さく「そうだね。今も昔も仕事の先輩後輩という感じだから。でもある時にすごい助けてもらってね。」
病院の医療相談室が立ち上がってしばらくした頃、病院の医師の中で福祉職への風当たりが厳しくなった時期があった。その風当たりはそのまま相談室へと来てなかなか積極的に介入できない時期が続いていた。
相談室側としても地域包括ケア病棟の準備に追われ、病院全体がバタついていた時期であった。
さく「毎日ずっと残業だから辛いなぁ。でも周りの人も頑張ってるから頑張らなきゃ…」バタッ
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○○「…起きました?」
さく「え…ここはどこ?」
○○「僕の家です。帰宅途中にさくらさん見かけて声かけようと思ったら目の前で倒れるんですもん!息はしてて脈はあるから救急搬送案件ではないかなと思いまして。」
さく「ごめん…。」
○○「いいんです。あ、やわらかいうどんと卵スープ作ったのでどうぞ。」
さく「そんな…別にいいのに。」
○○「…そこまで思い詰めてるってことは何かありました?」ニコッ
バレた。そんなに私表情に出るっけ。
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○○「本部にいると色々話は聞くんです。でも相談室のことに関してはなかなか伝わってこなくて。」
さく「色々あった。」ムッ
○○「それを聞けて安心しました。まもなく彼女も来ますし、同性じゃないと話せないこともあるかと思いますんで。鍋とか片付けますね。」
○○の女たらしとも思える配慮に、荒んだ心が少しずつ和らいでいく感覚を覚えた。やや冷めてしまったが、手作りの卵スープは出汁の味強めのおいしいスープで、うどんは言葉通りやわらかめに茹でてあった。
さく「お粗末さまでした。」
??「ただいまぁー。○○、お客さんいる?」ドタドタ
○○「いるよ。リビングに。」
ガチャ
咲月「あ、初めまして。○○とお付き合いさせてもらってる菅原咲月と申します。」
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さく「遠藤さくらです。○○くんの職場の先輩、です。」
さく「この日が初対面だったよね」
咲月「そうでしたね〜。事前に連絡は貰ってましたが、可愛い人がいるって思いましたもん♡」
さく「またそんなこと言って〜笑」
咲月「というかその日そんなことしてたんですね○○。」
さく「うん。あの後さっちゃんと色々話した後にゆっくり寝させてもらって、翌日からちょうど1週間かな、お休み貰ったんだよ。その後少しして異動になったんだよね。」
咲月「言ってました○○。『前家に来た人の代わりに病院異動になった』って。」
さく「正直あの日○○に助けてもらえなかったらどうなったんだろうって今でも思うよ。さっちゃん、いい旦那さんだね(*^^*)」
咲月「うちの旦那褒めてもらって嬉しいです(˶' ᵕ ' ˶)」
咲月「お先お風呂どうぞ〜」
さく「ありがとうねぇ」
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