ホメオパシーから見た症状とは?
私達は、病気になると症状に悩まされます。
痛かったり、かゆかったり、熱が出たり、下痢したり。。。
それはみんな不快なものです。
なぜでしょうか?
ホメオパシースクールで学んでいたときに教わったのは
「そこに問題があるよ」と、心やからだが出している
サインだということでした。
世の中には無痛症という症状があるそうで
どこかをケガしても痛みを感じないので
こどもはおもしろくて、自分を傷つけてしまい
短命になるのだと先生から教わりました。
病気は、英語でdiseaseと言いますが
dis:~でない、ease:楽ちん
つまり楽ちんでない、不快であるということだそうです。
ホメオパシーではこれを
「ありがたくないありがたいもの」という表現します。
さて普段からわたしたちは
その不快な症状があると、病院に行ったり
くすりを飲んだりということをします。
はやくその不快な症状を消したい、逃れたいと思うのはだれもが同じです。
だけど、なぜその症状が出ているのかまでを考える人は
あまりいないのではないでしょうか。
わたしはかつて、内視鏡技師として働いていたときに
先生が、逆流性食道炎の患者さんに
「あなたは一生、このくすりと縁が切れなくなりました」
と制酸剤を処方されるのをみて
「ああ、気の毒だなあ。一生このクスリを飲み続けなければ
いけないなんて。。」
と思っていました。
でもあるとき、
「いや待てよ。これって一生治らないことじゃないか」と思い至り、
医療の方向性に疑問をもちはじめました 。
なぜ、逆流性食道炎がおこるのか?
それを防ぐにはどうしたらよいのか?
安易に処方されたクスリを飲む前に
本来はそこに立ち返って、考えて行かなくてはいけないのだと思います。
話が横道にそれました。
スクールでの課題図書に
「病気が教えてくれる、病気の治し方」という本がありました。
本の帯には、「症状=心の影」とあります。
ページを開いて読んでみると
「病気の目的は、症状で気づきを与え、ひとを健康にすること」
と書いてあります。
「症状はひとを正直にする」
「心が認めたくないものを体が体験している」とも。
症状とは、実に奥深い意味を持っているんだなあと感嘆します。
さらに読み進めていくと
どの症状も、感情や精神状態と深く関係していると書いてあります。
「こころとからだは、つながりあっている」といえば
多くのひとは納得するのではないでしょうか。
ほかに、おのころ心平さんの「病気は才能」にも、
からだの不調は思い込みから生じていると書かれています。
心的状況とかかりやすい病気との関係など
なるほどなぁと納得できるところも多々あります。
さて、ホメオパシーセッション(カウンセリング)では
からだの症状はもちろんのこと、
生活習慣、嗜好、趣味、仕事、家族をはじめとした人間関係
生い立ち、人生での大きな出来事やそのときの感情など、
クライアントの全体像を描くために
ありとあらゆることを聴いていきます。
ホメオパスにとって重要なのは
病名ではなく、クライアントが持つひとつひとつの症状なのです。
目の前のクライアントがどういうひとかを
ありありと思い描けるまで、質問を重ねていきます。
そうしてその方を深く理解した上で
3000種類もの中から、最適のレメディを選ぶための
作業(分析)をしていきます。
またまた話がそれましたが
「症状=心の影」ということは
自ら症状に向き合えば、きっと精神的なことで
思い当たることがあるはずだと思うのです。
慢性症状においては
必ず精神状態が、肉体に影響するので
深く精神まで作用をおよぼすレメディを摂ることで、
根本的に癒やされ、不快な症状を消し去ります。
クライアントにレメディを摂ってもらってから
どんなことが起こるのかは
また今度書いてみたいと思います。