【第百二十三話】取り調べ
何をどうしたら出れるのか。
一度入ると中々出れない留置所という名の檻。
6畳あるかないかの
閉まらないトイレのある
檻の中で、うろうろ……
途方に暮れ、涙がしたたる。
数日後、
警察官が
「⚫︎2番⚫︎、取り調べ」
私は⚫︎2番⚫︎
檻から出される扉の前で、
重たい手錠をかけられる。
縄の様なもので繋がれ、
警察官の後に着いて歩く。
途中、金属探知機で、
頭から足の先までチェックされる。
取り調べ室に入る。
刑事さんがデスクで待機。
その刑事さんのデスク前に
私の座るデスクと椅子。
ここで手錠が取れるかと思いきや
手錠されたまま、縄は椅子に繋がれました。
刑事さん「どうして包丁持ちだしたの?」
私は号泣しました。
私「…それには刃物が必要だと🟢さんに言われたので、刃物は買うと高いからと思い、自宅から
持ち出しました」
同じ質問
同じ答え
約1時間。
この日の取り調べが終わり、
また厳重に檻に戻りました。
私はまた檻の中で
一人号泣しました。