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とあるJKの日常譚 #2

Case2 恋愛

 JKといえば、切っても切り離せないもの『恋愛』。ほぼ全てのJKが憧れるであろうそれは、なんだかとても遠い存在のように思える。
 高校生といえば青春、青春といえば恋愛。
 当たり前のようにつながる連想ゲームのような言葉たち。中学生のころは、高校生は素晴らしく充実した生活を送っているのだと思っていた。だが実際になってみると期待したほどではない、と言うのが正直なところ。
 ここからは、私のまわりで巻き起こっている恋愛について語りたいと思う。
 
 私の高校では、体育祭に借り物競走ならぬ『借り人競走』と言うものがある。お題のすべてが『好きな人』らしい、とまことしやかにささやかれているのだが、事実かどうかは定かではなかった。
 先日開催された体育祭では、なぜだか私が借り人競走に出ることになってしまったのである。
 噂を確かめるチャンス!と言うことで借り人競走に飛び込んでみたものの。

   えらいこっちゃ。

 学校中のリア充の皆様方が集結している。
 バチバチのメイクをしたJKのお姉様方に日焼けで真っ黒になったお兄様方。彼氏彼女持ちの方々ばかり。
 もちろん私は一般人なので目を丸くしてみているしかないのだが。
 ルールとして、お題に合った人をつれて、手をつないでゴールすること。これは絶対である。
 バトンが渡ってきた私は、お題の入った箱に手を突っ込む。運命のお題は、、、

    だ~~~~~い好きな人

ふざけないでくれ。だ~の伸ばし音が2行くらい続いている。私はとりあえず友達とゴールしたのだが……。
 手をつなぐだけならまだいいの方だと、そのあと知った。

    お姫様抱っこだとぉ~!?

彼氏さんが彼女さんをお姫様抱っこしてゴールしていく。まさかの学校公認…。どうやら私にはまだ早かった…。
 少なくとも10組はいたぞ、カレカノが!

………と言うわけで、私の高校の恋愛事情その1終了。


ここまで読んでいただいてありがとうございました!

 わたくし、絶賛迷走中でございます。右へ左へうろうろしているかとは思いますが、生暖かい目で見ていただけると幸いです。
 引き続き、蜜焚りなをよろしくお願いします!

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