夏のマストアイテム(はっか油)

夏が嫌いだ。
本当に嫌いだ。
好きになれるように努力したが、相容れない。
嫌いだと言いたくないが、言いざるを得ない。

とにかく、暑いのに耐えられないのだ。
なので、トロピカルな気候の土地にも、
全然積極的に行きたくない派だ。

暑いせいですべてが台無しになる。
花火もお祭りも、暑くなければ大好きだ。
むしろ、花火なんてyoutubeでも見るくらい大好きだ。

だが、暑さがすべてを無に帰す。
言うなれば、『台無し』。

絶え間なく汗が出る。
暑すぎて、身動きが取れない。
じっとしてても日射病になる。
日陰にいても日射病になる。
どれだけ水分を摂取しても、体が水を欲する。
室内にいても熱中症になる。
汗で顔がぐちゃぐちゃになる。
汗で髪の毛がぐちゃぐちゃになる。
アセモができる。

そのくせ、室内は極寒で寒暖差で風邪をひく。

夏が好き派も一定数いるのがわかるが、
理解はできないし、一生分かり合える日はこない。

こちらは、死活問題なのだ。

だから、夏は毎年引きこもる。
極力オフィスにも行かず、家で仕事をし、
完全に日が落ちてから、外に出る。
太陽を嫌う鬼かのような、行動パターンになってしまう。

だが、それしか身を守る手段がないのだ。

週末も人との予定はいれない。
日中の外出は死を意味するからだ。
100歩譲って、夜の飲みの予定くらいである。

もちろん、ジムにはいくが、
これも日中はナシだ。
運動前に、くたばる可能性がかなり高いからだ。

書いてる途中で気づいたが、
これは自家用車所有者だと、また少し話が違うのかもしれない。
車の中というのは、エアコンのちからである程度の涼しさは確保できるからだ。
ただ、直射日光から来る暑さは回避できないであろう。

車の中でエアコンをつけていても、
熱中症になるのではないか?皆十分気をつけるよう。

自家用車所有者は、
真夏の真昼でも、車にさえたどり着き、
数分待って、エアコンが効き始めてくれば、
外出可能かもしれない。

ただし、そうなるまでに、もう汗はだくだく。
顔も髪の毛もぐちゃぐちゃだろうが。

貧困層には、自家用車所有は難しいので、
そんなとき、なんとしても日中外に出なければならない場合、どうしたらいいのか。

私には、はっか油がある。
彼がいてくれれば、かなり救われる。
私にとって、トランキナイザー(精神安定剤)だ。

はっか油スプレーを持ち歩いている。
これをうなじや、背中にワンプッシュすれば、
爽快なミントの香りと共に、
数秒後から肌が感じる冷却感がとてつもないのだ。

照射箇所に、風が当たることで
その効果は抜群である。
体感マイナス3度の効果がある。

むしろ、かなり寒い室内にはいって、直風を浴び続けると、寒さで体が震えるほどの効果がある。
大げさに感じるかもしれないが、
本当にすごいのだ。

市販のひんやりクールスプレーなどとは訳が違う。
あれは、本当にごく限られた一部分のみが、
数秒にも満たない時間、ひんやりするだけだろう。
小生は、北見ハッカ通商さんのハッカ油を使わせて頂いている。
10mlという持ちやすいサイズ感(香水のアトマイザーくらい)
でお値段も1000円と、手を出しやすい価格設定。

しかも、冷却効果だけじゃないのが、ハッカ油のすごいところだ。
虫除け効果、
アロマ効果(お風呂の湯船に数プッシュ)
天然添加物なので口に触れても問題ない

という万能薬である。

1つだけ難点があるとしたら、
ミントのにおいが苦手な人には、キツすぎるかもしれないという点のみだ。
以前、小生が街を歩いている時に、
歩きながらワンプッシュしたら、
近くにいた通行人に、
え?めっちゃミントのにおいしない?
え、めっちゃするね、なんだろ

と言われて、ちょっと恥ずかしかったが、
それに勝る効果があるので、
私は、通勤前の家を出る際にとりあえず、
うなじと背中に2プッシュしている。

駅のホームまでの10分強の徒歩で、
日傘をさしていても通常なら汗が止まらないが、
ハッカ油があれば、なんとか汗をひかせることができる。
汗が出ない、とまではいかない。
そんなことは、人間としてありえないはずだ。
汗を止めたら、別のところで、排出を補う必要があるはずだからだ。
よく言うのは、脇の汗を強制的にとめてしまうと、
顔からの汗が止まらなくなるらしい。

汗をかく準備万端ならば、
汗はかけばかくほど気持ちいいものだが、
(岩盤浴やジム、ヨガなど)
そうでないときは、
なるだけ汗をかきたくないものだ。

私は今日もハッカ油に助けられている。
彼なしで夏を乗り切ることはもう困難になった。
それくらい依存状態だ。

ちなむ話だが、
私は夏の通勤時、ハッカ油のプッシュはもちろんのこと、
汗をかきたくなさすぎて、
首に保冷剤を2つ巻いて通勤している。

どうやって?と思っただろうか。
素敵なハンカチーフに、保冷剤をいれつつ、
首に巻きつけるだけだ。

え?けっこう絵的にやばくない?
と思っただろうか?
いや、全くそんなことはない。
私レベルの女になると、
おしゃれに着こなせる。

スカーフのように巻いているからだ。

それくらい暑いことが嫌いだ。
なりふり構っていられないのだ。

言い訳ではないが、
私は通勤に時間がかかる勤務地であり、
かつ、会社の最寄駅から15分以上歩かなくてはならないのだ。

ゆえに、保冷剤も必須アイテムである。
オフィスに着いたら、汗だくなのだ。
保冷剤を巻いていても、最寄駅に着いた頃には、
溶けていて、肝心なタイミングでは効果がいまひとつではあるが、
これは自然の摂理。仕方がない。

そこで、ハッカ油なのだ。
そういうときこそ、ハッカ油なのだ。
いつでもどこでも、手軽にワンプッシュ。

ではまた、来世で。
K

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