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リテピ花写063 ブルーじゃないけれど、ネモフィラだよ
各地でネモフィラまつりが開催されています。
一面に広がるブルーの光景は、
まるで青い水面を眺めているようなさわやかな気分になります。
ところが、見てください。黒色。
白い縁取りが、可愛い印象を与えていますが、
青とは全然感じが違いますね。
これもれっきとしたネモフィラです。
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ネモフィラには、5つほど種類があります。
一般的なブルーは、インシグニスで2センチ程度の花が横に広がり、
広い所では見事な景観を作り出します。
この黒いのは、ペニーブラックと呼ばれる品種で、
花は1センチ程度で最も小さいネモフィラです。
生命力は強く勝手に育ちます。けれども広がらずコンパクトに咲きます。
ペニーブラックの花言葉は、愛国心、荘厳。
黒色は他の色に染まることはなく、
揺るぎない愛国心と重厚な荘厳さを象徴するようです。
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白い花びらに紫色の点が、涼し気な印象を与えるのはマクラータ。
別名はファイブスポット。
花は3センチほどでインシグニスブルーより少し大きめです。
白い花びらに小さな斑点が流れるようなスノーストーム。
葉がシルバー見見えるプラチナスカイなどがあります。
ネモフィラの原産地は北アメリカ西部、カリフォルニア。
やはり、なんだか、明るい太陽が似合う花ですね。
ネモフィラには、悲恋のギリシア神話が語られています。
美しい女性ネモフィラに恋した男性が、
ネモフィラと結婚できればこの命を捧げますと神に願い、
願いがかなえられます。当然、結婚式の後、男性は死んでしまいます。
悲嘆にくれ、
亡き夫に会いたくて冥府の門の前で待ち続けるネモフィラを
哀れに思った冥界の神は、ネモフィラを一輪の青い花に変えたのでした。
と悲しい物語ですが、
あの青い清々しい色は、夫にあえた喜びなんでしょうね。
で、黒は?
喪服?
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