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リテピ花写018 皆が認めるその美しさ 繊細な美のフヨウ
ずいぶん前(一昔以上)のことです。
道端でピンク色のフヨウを見て、
なんて美しい花だろうと思い、
写真に撮った記憶があります。
多分それまでもフヨウを見ていたでしょうけれども、
全然目に入っていなかったのですね。
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フヨウを初めて見て、ひとめぼれしてしまいました。
それが、私だけではないようです。
「繊細な美」「しとやかな恋人」という花言葉の通り、
フヨウは昔から美しい人のたとえに使われています。
しとやかで美しい顔立ちのことを芙蓉の顔(かんばせ)と表現します。
フヨウは中国原産で、室町時代に日本に伝わり、愛でられてきました。
富士山も「芙蓉峰」と呼ばれ、
日本における美の象徴ともされていたのです。
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フヨウは7月から10月の夏から秋にかけて咲き続けます。
一日花ですが、槿のように咲いてはしぼみ、また次のが咲くのです。
夏の暑い時期に、清々しい淡いピンク色のふわっとしたフヨウの花びらが、
緑の葉やつぼみによく映え、一層清潔な感じがします。
フヨウの花言葉には「妖艶」や、次々咲くことから
「幸せの再来」「富貴」などもあります。
フヨウの美しくか弱い感じとは違い、排気ガスにも強く、
道路の路肩などや庭木、公園、街路樹としても植栽されています。
気品のある美しさの中にも強さ。うらやましいかぎり。
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「反橋(そりばし)の小さく見ゆる 芙蓉かな」夏目漱石
「白き芙蓉 あかき芙蓉と かさなりて 児のゆく空に 秋の雨ふる」
与謝野鉄幹