マガジンのカバー画像

リテピ花写

80
季節の花は生活に潤いを与えてくれます。心を豊かにしてくれる美しい花たち。 名前も知らなければ、その生態なども知らないまま。ちょっとは知りたいな、そんな私的な関心の記録です。週に1…
運営しているクリエイター

#フォトポタリング

+6

リテピ花写055b オオキバナカタバミが咲いていました。

リテピ花写055 決してあなたを捨てません!冬にも咲く春のオオキバナカタバミ

冬の道ばたに咲いている黄色い花。 いつ見ても、きれいに開かないで、 傘を巻いてたたんだような形で咲いています。 いつごろ、きれいに開くのだろうと、 午前午後と観察してみました。 けれどもいつも開いていません。 ところが別の場所で、日当たりの良い所でしたが、 これより大きく開いているのを見ました。 カメラを持っていなかったので、写真には撮れませんでした。 スマホで撮ればよかったかなと、後で後悔しています。 この花、オオキバナカタバミ。 今は、外来種の雑草扱いなんです。 繁殖

リテピ花写054:悲恋なのに求愛の花って? アラセイトウことストック

寒い中、懸命に咲いている花。 秋から春にかけて咲くアラセイトウ。 あまり聞きなれない名前ですね。 ストックといえば聞いたことがあるかも。 茎が太くまっすぐ伸びることから ストックと名付けられました。 アラセイトウという名前は、 江戸時代に日本に伝わった時に、 葉の手触りが羅紗(ポルトガル語でラセイタ)に似ていたので、 葉ラセイタが訛ってアラセイトウ(紫羅欄花)と 呼ばれるようになったのです。 花もちが良く、香りが良いので、 西洋では求婚の時に男性が女性に手渡された花。

リテピ花写053 春を呼んでいる黄色い花、菜の花が咲いた。

1月中旬、菜の花がもう咲いていました。 本格的なシーズンはまだなので、 誰か、気の早い人たちが、春よ早く来い。と植えたのでしょう。 黄色い花が、緑の茎とともに、陽光に映えて輝いているようです。 特に青空と黄色い花は良く似合います。 菜の花はたくさん咲いている菜の花畑も迫力がありますが、 少しずつ植えられた菜の花も、 寒空の中に黄色と緑が春の訪れを感じさせ 華やかな気分にしてくれます。 本格的に咲くシーズンになれば、 一面に埋め尽くす菜の花畑の黄色と 青空の美しい対比を 写

リテピ花写052 なぜ、咲くの? まだ寒いよ。小梅ちゃん。

1月中旬、春遠からじと言えども、 まだまだ寒いこの時期。 小さなピンクの梅の花が咲いていました。 枝に小さな花が一杯です。 ロウバイがやっと咲き始めた時期に、 他の梅の花は全然咲いていないのに、 なぜ、小さな梅は咲いているの? 本格的な梅のシーズンはまだだよ。まだ寒いよ。 と思いながらの写真撮影。 時どき不思議なのが、 花はどのように咲く時期を判断しているのか、ということ。 気温が大いに関係していると思われます。 でも、それだけじゃないような気がします。 何か、人間には分

リテピ花写51 まさか、冬に桜が咲く? 冬桜

1月初旬、寒い中でもクロスバイクの乗ってフォトポタリング。 早咲きのロウバイを探してカメラを持ってぶらぶら。 遠くに、小さな花が白く咲き誇っています。 何の花かな? と思い、近づいてみると、 何と桜! こんな寒い冬の真っただ中に桜が咲いている? 白く小さな花。でもまぎれもなく桜。 あいにく冬空のどんよりした冴えない天気。 でも、一応写真撮影。 以前、秋に咲く十月桜は見たことがあります。 正月に咲くのは初めて。 珍しいので、通りがかりの人たちも皆スマホで写真を撮っています

リテピ花写50 実は梅でない? 黄色の小さく香りのよい花、蝋梅。

1月初旬、蝋梅(ロウバイ)が満開です。 花の少ない1月、見かけるのは山茶花ばかり。 赤い色が鈴なりに咲いている。 そんな中、 小さくかわいい黄色の花、蝋梅が咲き誇っていました。 たまたま日当たりのよい場所の蝋梅。 本当に蝋細工で作ったようです。 蝋のような鈍い透明感やつや。人工物でないかと思ってしまうほど。 でも、ほのかな甘い香りがふわっと漂ってきます。 梅より少し前に、ほぼ同時期時に咲くので、 てっきり蝋梅も梅の一種だと思っていました。 実は蝋梅と梅はまったく別のも

リテピ花写049 幻の花 ヒマラヤの青いケシ 高貴な青色

日本の平地では、まず見ることのできない幻の花、 ヒマラヤの青いケシ。 その透き通るような青い色が清々しい。 標高3,000m ~ 4,000mの西ヨーロッパ、中央アジア、 ヒマラヤ、ミャンマー、中国雲南省などの 高山地帯に分布するケシの仲間。 ヒマラヤの青いケシは麻薬成分を含まないので、 栽培禁止ではありません。 でも、暑さに弱く、生育条件が難しいので、 平地では栽培できない幻の花となっています。 初夏に咲く花ですが、 年初めに、あなたの幸せを願い、 ヒマラヤの青いケシの

リテピ花写048 自分に惚れるナルシスト 幸運を呼ぶ水仙

水仙が12月初旬に早くも咲いていました。 この時期の水仙は、いわゆる初物で、 何か瑞々しさが感じられます。 ちょうどいい具合に光が 逆光気味に当たっていました。 水仙は室町以前には 日本に伝わっていました。 原産地は地中海方面で、 日本には、シルクロードを経て、 中国から海流に乗って 球根が流れ着いたともいわれています。 水仙の球根は海水にもめげず、 海を渡ってはるばるとやってきたのですね。 水仙の花言葉は、うぬぼれや自己愛で、 自分が好きでたまらないナルシストの 花の

リテピ花写047 情熱で寒さにも勝つ 寒い冬に頑張るバラ

情熱のバラ。 寒い冬でも咲いていました。 花の女王、バラはその姿かたちが 素晴らしく均整がとれ、香りもよいので、 花の世界に君臨しています。 春のバラは、陽光を満喫するかのように 瑞々しい花びらやつやのある葉っぱを 自慢げに、その美を競っているようです。 でも、今は冬。 寒さが厳しい冬に咲くバラがありました。 寒さの中、打ち震えるでもなく、 その美を寒風に見せびらかす。 女王の心意気か。 実はバラには咲く時期により、 4月から6月に年に1度だけ咲く一季咲き。 夏から秋

リテピ花写046 困難に打ち克って、ひたむきに理想の恋を求める山茶花

さざんか さざんか さいたみち たきびだ たきびだ おちばたき 「あたろうか」「あたろうよ」 しもやけ おててが もうかゆい 童謡のたきび。歌詞の2番です。 さすが、戦中1941年の歌ですね。 今では特に町では、たきび、 ましておちばたきを見ることも珍しくなりました。 煙や火の粉が舞い、火事の心配など、 クレームが飛んできそうです。 しもやけもあまり聞かないような気がします。 たき火で焼く焼きいもはおいしいのですよね。 そういう情緒を味わうのは徐々に難しくなってきました。

リテピ花写045 12月に咲いた春の花ホトケノザ 春の七草ではないよ

春の花が12月に咲いていました。 小さな花で、ホトケノザという雑草です。 春の七草に同じ名で呼ばれる黄色い花の コオニタビラコとは違うので注意しましょう。 もっとも、毒はなく、花をとって根元から吸うと 蜜の味がします。 ただ、青臭くとても食べられないようです。 北海道を除く、日本全国に生えている雑草です。 日本以外でもヨーロッパやアジアに広く分布し、 北アメリカ、北アフリカにも生育地が広がっています。 その方法が、頭脳的というか、 (草に頭脳があるかな) 種子にアリが好きな

リテピ花写044 冬空に鮮やかな黄色の花 困難に克つツワブキ

薄暗い木々の間を歩くと 菊に似た黄色の花が咲いていた。 斜光を浴び、そこだけが明るく、黄色く輝く。 つやのある厚手の葉は光を受け、緑色に輝く。 元来、海岸沿いに岩や崖の上に生え、潮風にも強い。 フキに似てつやのある葉。石蕗と書いてツワブキと読む。 花の少ない冬に咲く花は貴重。 根から生える葉は、年中枯れず、冬も緑色。 庭や公園によく植えられるようになった。 地面に広がる葉により雑草も抑えられる。 若い葉柄は食用にもなり、 のどの腫れ、おでき、切り傷、打撲や火傷の薬に

リテピ花写043 美女とつかの間の邂逅 優雅気品の皇帝ダリア

この時期のほんのわずかな邂逅 高いところから、皆のものを睥睨する気高さ 美しく優雅で、華麗な皇帝ダリア 日が短くなる11月から12月 短い日を明るく照らすように ぱあっと、薄いピンクの大きな花びらを開く 首を傾げ、下の者たちを見るように 下々を明るく照らす神々しい表情で 穏やかに微笑む皇帝ダリア 茎は太く、まるで樹木のように 内には脈々とのどを潤す水をを秘め 人びとの渇きをいやす 青空の下、一斉に咲いたピンクの大輪の花たち 次々と咲き誇り、慈愛に満ちた眼差しのように