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リテピ花写

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季節の花は生活に潤いを与えてくれます。心を豊かにしてくれる美しい花たち。 名前も知らなければ、その生態なども知らないまま。ちょっとは知りたいな、そんな私的な関心の記録です。週に1…
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#フォトエッセイ

リテピ花写015 綿って、本当に綿がなっている。オクラもそっくり

暑い時期に花を咲かせる綿。 熱帯や亜熱帯が原産なので、当然といえば当然。 たまたま、隣に咲いていたオクラ。これも綿かと思いました。 花がそっくりなんです。 同じアオイ科ということで似ているのでしょうか。 世話している人に聞いたら、 咲く時期もよく似ていて害虫もどちらにも行くらしいですね。 よく見ると、花の形状の違いが分かりますよ。 綿は、7月から11月まで花と綿を鑑賞できます。 本当に白い綿が木になっているんですよ。 まさに綿花。 白以外に緑、青、茶色のものもあるそうです。

リテピ花写013 世界初の全身麻酔外科手術 華岡青洲 チョウセンアサガオ

華岡青洲(はなおか せいしゅう)といえば、 小説や映画、テレビなどで何度も取り上げられていますので、 ご存じの方も多いと思います。 世界で初めて全身麻酔で乳がん手術を成功させた 江戸時代の医者です。 紀州(和歌山)で代々村医の家に生まれた華岡青洲は、 足の切断など、麻酔もなく痛みに、 泣き叫びながら治療を受ける患者を見てきました。 恐ろしいですね。 杉田玄白が「解体新書」を刊行した時代、 青洲は京都で、内科とオランダ流の外科を学びます。 そこで中国の三国時代に華佗(かだ)

リテピ花写009 きれいな花には注意! 繁殖力と毒  ランタナ

ピンク、白、黄色、橙など小さなが花が集まり、 大きな群れを成してあたり一面を華やかに見せてくれるランタナ。 日本ではシチヘンゲ(七変化)と呼ばれているこの可愛い花。 中南米や南欧原産で世界には約150種類もあります。 開花時期も5月から10月と長く、 もともと熱帯植物なので、暑さにはめっぽう強い。 人が熱中症でげんなりしていても元気そのもの。 それだけじゃなく、 その強い繁殖力から「世界の侵略的外来種ワースト100」、 環境省の「要注意外来種生物リスト」に指定されていま

リテピ花写008 臆病で内気って誰のこと。オシロイバナ

どこにでも見かけるオシロイバナ。 子供の時に遊んだ記憶があるのではないでしょうか? 黒い種を割ると白い粉が、おしろいのようなので、 オシロイバナと呼ばれます。 白い粉をおしろいのように塗ったり、 花の色を爪につけたりと女の子は可愛い遊びをします。 男の子は、花の根本からめしべを引き出し、 落下傘のように落として遊びます。 今の子供もしているのかどうか、よく分かりませんが。 花といっても、花弁はがくなんです。 花筒が長いので、口吻の長い夜行性のガなどを香りや色で引き付けるた

リテピ花写007 武士に愛された星 気品と従順 桔梗

私の好きな花の一つが桔梗。 青紫の星形の花びらが、気品があってなんとなく格好いいのです。 武士もこの桔梗を好んで、家紋にいろいろとデザインされました。 あの明智光秀の家紋も桔梗です。 花言葉は「永遠の愛」「変わらぬ愛」「気品」「清楚」「誠実」「従順」などのように武士好みですね。 ただ明智光秀は京都本能寺で信長に謀反を働きました。 愛が変わったのですね。 万葉集にも出ている「あさがお」は桔梗のことだといわれています。 日本では和を感じる花として認識されていますが、 原産地