シンガポールで出会った亀甲のニョニャクエ
味はよかったのです。いきなり言い訳ですが、もっとくっきり亀の模様を出したかった。年末の訪問客をおもてなししたいと思い立ち、久しぶりの試作となりました。
このクエ(お菓子)との出会いはシンガポール。マレーシアでも見かけていたかもしれないけど、初めて買って食べてみたのはシンガポールだったと記憶しています。
自分でも作ってみたいと、まずは、インターネットで調べ、次にシンガポールへ行ったときに、金物屋さんで型を見つけました。
アン・クー・クエ Ang Ku Kueh 紅龜粿
お祝い事や特別な時に作るそうで、台湾系カナダ人の友人(おばあさまが日本人)も大好きなお菓子だそう。
今回は、緑豆をペーストにしたものを詰めましたが、前回作ったときは、ココナッツとヤシ砂糖にしました。こちらは甘くておいしい。
緑豆ペーストのレシピ(シンガポール人が著者)は甘くなくておいしい。緑豆を蒸してつぶすところからチャレンジしてみて、緑豆の素朴な味わいが気に入りました。アン・クー・クエが初めての日本人においしく食べてもらうには、例えば、白あんを少しだけ混ぜてみてもいいかもしれません。
このクエの憎いところは、作った当日がリミットなこと。硬くなって、全く別物の食感になってしまうのです。これに限らず、外郎のようなモチモチがおいしいニョニャクエも寿命はせいぜい二日。でも、だからこそ、価値があると思います、手作りならではの。
レシピ本には、バナナの葉を敷いて蒸す、とありましたが、庭のバレンで代用しました。レシピ通りに作ると、詰め物が余ったので、冷凍し、初めての月餅作りに使えるかも、と新たな楽しみができました。
昔、シンガポールでクエ作りを教えてくれる教室や先生を探した時には見つからなかったけど、今は、「プラナカン菓子『クエ』作り体験」なんてのもあるそうです。
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