ペナン ブルーマンションとプラナカンマンション
ペナンを訪れたのは、2016年でした。クアラルンプールから一泊二日の駆け足旅。
KL 発ペナン行きの国内線が、機内に乗客が揃ってからも一時間くらい飛ばなかったこと、帰りも予定時刻を過ぎても、機内への案内がずいぶん遅れたことなどが思い出されます。年月を経て、全体的に、断片的な記憶になってきましたが、宿泊した、通称「ブルーマンション」の思い出は今も鮮明です。
チョン・ファッ・ツィー・マンション
ブルーマンションの正式名。建てた方のお名前です。
ジョージタウンの世界遺産エリア内に位置しています。
ブルーマンションの客室の様子は、che さんの note に詳しいです。
私たちも、大きな鍵に驚きながらも、タイムスリップしたかのような、アナログな施錠に、開け閉めする度にワクワクしました。
ブルーマンションで最も印象的だったのは、門屋のあたりに椅子を置き、腰かけていた、言ってみれば、ガードマンのような、ベルボーイ的仕事もするのかもしれないような、でも、おそらくほとんど仕事をしていないと思われる、関係者のおじさん。
宿に着いた時、出かけるとき、チェックアウトしたとき、笑顔で声をかけてくれたその人の日々を、リラックスした毎日なのであろう、とか、いや、満たされているのかな、とか、勝手に想像したのでした。
朝食の時間は決まっていたものの、行ってみると、私たちだけ、というか、スタッフが一人もいない。しばらく待っていると、他の宿泊客が2、3組やってきて、ブルーマンション自体、個人の邸宅だったから、そう広くなく、お食事処も狭かったので、そこそこ混んできました。
なんとなく、みなさんで、困った雰囲気で待っていると、ようやく、スタッフが現れました。こういうところ、私は、マレーシア通いで馴染んでいたので、あまり気にすることなく、現地の時間の流れに身をゆだねることができました。
ペナンには、「プラナカンマンション」という博物館もあります。こちらも元はプラナカンの邸宅でした。Lulu's Cabinet さんの note に美しい写真がたくさん掲載されています。
以前、友達にだけ発信している SNS で、シンガポールの「プラナカン」について、中国から移住した男性と現地のマレー人女性との間に生まれた子どもたちとその子孫であると、英語と日本語で紹介したら、シンガポールで知り合った、自身、母方がその末裔だというクラスメイトから、少し定義が間違っている、と指摘されたことがあります。Baba (男性)と Nyonya (or Nonya ともスペルする、女性)をどの時点からそう呼ぶかについて、また、「プラナカン」という語は、文化を指すのだ、(つまり、人を指すのではない)ということでした。
シンガポールにもプラナカン博物館があり、2023年にリニューアルしたそうです。それよりも前に私が訪れたときは、食器類の展示が多い印象を受けました。お茶に関連して、カップやポットを見るのが好きなこと、また、ピンク、水色、淡い黄色、青緑、といった特有の色使いも大好きなので、飽くことなく、見て回った思い出があります。
さて、ペナンのプラナカン博物館に戻ります。
ショップで一目ぼれした壁飾り。ベージュ系のと、かなり迷いました。お店には、白色系のおじさまが一人で店番をしていて、なかなか決めない私を優しく待ってくれました。ついつい、KL のセントラルマーケットあたりの、5個買うからおまけして的感覚で、「お勉強してくれないか?」と、値切ってみましたが、きっぱりと断られました。
プラナカン建築に関しては、シンガポールで訪れた「ババ・ハウス」についても、また書きたいと思います。
Thank you for reading!
上記お二人の note はこちら↓