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ベイトフィネス用オイル

もうそろそろ油の話しとこう。
どこから話したもんか、、、

せっかくだし、古い話しとこう。
昔、多分20年は前にバスの釣り掘でさ、今で言うベイトフィネス的な事を試した時期がありまして、、、
イモグラブをウィードに入れて置いておくって言う、今思えばスピニングで良かった釣り。

銀メタにコルクテープ下巻きにして、当時異常に高かったPE0.6号を巻いて。

スパイダーワイヤーだったっけな、確か。
色々試してみて、とにかくスプール軽くすりゃあ飛ぶだろ的な。
もうスプールは軽くならないから糸まで軽量化したってのが狙い。
実際、飛んだんだけど、まぁ扱い難い事。
ブレーキユニット削って、シューも削って、、、
最後やる事は、そう、オイル。
最初は超低粘度のオイル入れたんだけど凄まじかった。

大バックラッシュ笑

泣きそうになりながら糸解いたよ。
6000円くらいしたんだよなぁ、今はPEも安くなったもんだ。

そうこうするうちに、ブレーキ全部取っ払ってオイルで調整すれば良いんじゃなかろうか、と。

で、上手くいかなかった笑笑
いや、正確にはそこそこ良かったんだけど安定しなかった。
そんな経験があって、まぁオイルブレーキ的な発想はしてたんですよ。

で、ちょっと前からチキューさんがブレーキセッティングを最適化(いわゆるソルトベイトフィネス化)
してて、色々話してるうちに、チキューさんが狙ってるセッティングって、オイルで追い込めるんじゃね?と。

昔に比べてスプール重量が軽くなってる分、オイルが与える影響も大きいよなぁと。
車体が軽くなればブレーキはより強く効くって理屈。

ただ、粘度を上げただけと絶対ダメだなとは思った。
理想ってなんだ?
低弾道で軽量ルアーを投げたい。
であれば超低粘度で回転抵抗は落としたい。

すると扱い切れなくなってブレーキを締める、と。
この話はシマノの遠心ブレーキ、ダイワのマグフォースも理屈を辿ると同じ事考えてるので、まぁ、うん。

よーするに回転がぶち上がる瞬間に一瞬ブレーキが掛かって、回ってない時はサラッサラの油が有れば良いんだよなーって。
ダイラタンシー!ダイラタンシー!(気になる人は検索して)って閃いた時、変にテンション上がったんだ。
問題はそんなもんが作れるのかどうか、、、
いや、やりゃなんとかなりそうな気はしたんだよね、謎に自信があった。
自分じゃ作れないけど、きっとプロならやれるって。

で、お付き合いのあるBOREDの内藤さんに、行けます?って相談した次第です。

結果、プロトをいくつか出してもらって、調整していって出来ましたよ!と言うのが今回のオイル。
ほんと内藤さん、すごい。
僕のわけわからん説明で理解してくれたのも含めて。

出来上がってみて実際、スプール重量もそうなんだけど、マイクロベアリングに対してオイルチューンは有効なんだろうなってのが一つ学びになりました。

超低粘度でスプールレスポンスは上げつつ、瞬間的に回転が上がる時には少し抵抗が発生するようなオイルです。
簡単に言うとそんな感じ。
初速でタメが効くから扱い易いんですよ。
ただの低粘度だとリリース難しくなって結局ブレーキ強くしないといけなかったのが、今回のオイルはばっちりいけますよ、と。

まとめ。
回転が軽いんで、より軽量な物も投げやすくなるし、弾道が低くなるのでより精度の高いキャスティングが可能になります。
クラッチ切って、スプールフリーにして軽量ルアーを沈めるのも快適に行えます。
防錆効果もバッチリです。
今回のオイルはよりベイトの特性を活かして、扱い易くするのをテーマに調整していきました。
発売した際には是非、試して下さい。
今後、ベイトフィネスリールに使うオイルのスタンダードになって行くと思っています。
使わない理由が無いので。

あ、そうそう、オイルを挿したら飛距離伸びますか?って多分聞かれると思うし、気になると思うので、答えておくと、おそらく今よりは飛ぶはずです笑笑

結局、1gは1gの飛距離しかでないんです、物理的に。
今まで20m飛んでたとして、いきなり30mとかにはなりません。

適切なセッティングであれば飛距離が落ちる事は無いと思います。














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