
あなたの老いはじわじわ?それとも急激に?
歳を取った。
人生の先輩方からすると、「何を言っとる若造め」となるんだろうが、自分では歳を取った、老いてきたと思うんだから仕方ない。
老眼だし、白髪は増え続けるし、部分入れ歯しているし、ついにはインプラントまで入れちゃう。
物覚えは悪くなったし、それより何より顔がもうオバチャン以外の何モノでもない。
どこからどう見ようと、誰が何と言おうと、既に立派なオバチャンである。
なのに。
心の何処かで自分をまだ若い、若い頃のままだという想いもあって、これがまぁ厄介な訳で。
いつまで経っても心と体の年齢観というのかな、なんかそういうのに折り合いが付かない。
それって私だけ?それともみんなもそう?
老いの実感って、ジワジワ来たり、「え〜っ!?もしかして私老けた!?」と急激に来たりするよね。
で。
うちの息子はもうすぐ19歳。
母の私と違って正真正銘のピチピチ(死語?)のヤング(もっと死語?)なのであるが、なんとその彼が
「俺って老害かな」
と言うではないか!
なんで〜っ!?
と言うのも、街でスマホを操り動画を見て楽しむ小学校3年生くらいのキッズたちを見かけ、色々と心配になったそうな。
そこでハタと気付いたらしい。
俺はこの子たちより10歳も年上で世代が違う、自分の感覚でこの子たちを勝手に憂うのは「老害」なのではなかろうかと。
は〜っ、なんで〜っ!?
ガチのオバチャンからするとビックリなんだが、彼にとってはそう感じたと。
現役ピチピチヤングの彼にとって、初めての「老い」を急激に感じた瞬間だったらしい。
元々実年齢よりちょっと上の感覚の子であったが、まさか10代にして自らの老いを感じるとは。
我が息子ながら、なんか凄いなと。
いやいや、あなたはまだまだ若いですよ、これからですよ。「老害」なんて言葉からほど遠い未来ある若者なんですよ。今から何にだってなれるんですから。
そして、そんな彼の母である私も、彼よりは遥かに歳上で確実にオバチャンそのものなんだけど。
まだ何かできる。まだ何者かになれる。そんな気がするのです。
この感覚、ハートは老いていないって証拠かな?
よっしゃ、オバチャンがんばっちゃうぞ。何をかは具体的には分からないけど。
ジワジワ来る老いには負けず、しなやかに生きていくぞと思った次第。
そして、ほんまもんの若者である我が息子にも、急激な時代の変化に翻弄されることなく若々しい魂のまま突き進んでいって欲しいなと思うのでありました。