目利き_2024年4月27土/曇り
わたしは、詳しくはないのだけど、
卸売というしごとがあります。
品物をできばえなどで選り分け、
そのときふさわしい値段をつける「目利き」ですね。
普段の生活で、
うまい魚やそうではない魚が、いろんなものが、
「目利き」を通って必要な人へ届けられている。
一方、こういう卸売の手はいらない、という声もあります。
そのぶん安く、早く、買いたいのですね。
それは、そうかもしれないと思います。
だけど「目利き」は、鑑定人とちがい、
「よし」としたものだけでなく、すべての品物に価値をつけます。
もののよし悪しではなく種類で分けるというのは、
「標本」や「博物」のしごとです。
ネットの世界は、どちらかというと
「標本」「博物」で商品が売られていることが多いようで。
レビューとか口コミは、それを買った人の感想なのですね。
たとえば産直の「ポンカン」を買うとしましょうか。
「目利き」がいないとなったら、
じぶんでポンカンについていろいろと調べなくてはなりません。
ほかの店の様子もみるでしょう。
だって、欲しいポンカンが欲しいのですから。
だけど、ポンカンのことを知らないし、
たくさんのポンカンを比べたこともないのですから。
そんなとき、「目利き」は大事だなあと、ぼんやり考えたりします。
「目利き」のしごとで知ってることは少ないけれど、
手間がかかるのだろうと思います。
品物のことを学んで、選り分けかたを覚える。
じぶんで食べたり使ったりして体で覚えていく。
ただ選ぶだけで終わりでないというのも、なんとなくわかります。
世の中の動きをみて、お客さんの声を聞くこともある。
どんなふうに選んでいるかを知ってもらう努力をするかもしれない。
「あの人が選んだなら大丈夫」
と言われるような「目利き」を目指すでしょうか。
そんなふうにがんばってるしごとって、応援したくなります。
普段に見ることのない人のしごとのことを思ってどうするんだ?
とは思うけど、なんだかすてきだなぁと思うのです。
考えたら、「目利き」って卸売の人だけではなさそうです。
お店のバイヤーと呼ばれる人も、ニュース編集者も選んでる。
企業の購買担当や総務の備品係も同じでしょう。
それから、家族のためにご飯の材料を買う人も。
一生懸命な「目利き」さんはすごいと思ってます。
いろんなモノや情報が生み出されるからこそ、
「目利き」が求められるのではないでしょうかね。
しかし、柑橘類って、急に見たことのないやつが増えてませんか?