情報分野の多彩なキャリアパス:日本とスイスのお話
こんにちは、まいたけです。
今月はお休みをいただき私用でスイスに行ってました。向こうではハロウィン要素はほぼなく、クリスマスに向けてスタートを切っています。ちょうど訪れた頃は、現地の秋のバケーションシーズンのため、旅行客が多くいました。秋休みがあるのって憧れますね。
今日は、現地に行って感じたことを題材にします。今回のお題は、情報分野のキャリアパスについてです。
情報分野の多彩なキャリアパス:日本とスイスのお話
情報分野のお仕事と聞くと、皆さんはどんな職業を思い浮かべますか?
日本でのキャリアパス
情報分野の仕事について考える際、一般的にエンジニアやプログラマー、サイエンティストなどの職業が浮かびます。しかし、実際には多岐にわたるキャリアパスが存在します。
私の友人には、LANの構築を行ったり、ホワイトハッカーをしている人もいます。友人たちの中には、高校生の頃は情報分野にはどのような仕事があるのか知識がなかったという声を聞きます。彼らの多くは、最初はエンジニアとしてスタートし、その後様々な職種に触れ、試験を受験したり転職を経て現在の職業に至ったというケースが多いです。日本では、高校卒業、専門学校や短大、大学に進学し、その後に就活しを経て業界に飛び込むパターンが多いように思えます。(情報系の学校に元から通っている場合を除きます)この経緯は日本特有のものなのでしょうか。
スイスでのキャリアパス
※以下の情報はあくまで、私の周辺のお話です。
一方スイスでも、私の周りには情報分野の仕事や学びを追求する友人たちがいます。その中には、印象的な例も多くあります。
1. 高校卒業後に大学に進学し、情報分野を学び、そのままエンジニアとしてキャリアを積む人。
2. 高校卒業後は社会人となり、数年後に大学で建築学(建築史とデザイン)の学位を取得するものの、建築学とは異なる職種に転職。その後、改めて建築学にデータサイエンスを組み込んだ学びを得るために、別の大学で学び直す道を選び、修士以降も視野に入れている人。
3. 大学で法学部を卒業し就職したものの、情報分野が自身のスキルセットに不足していると感じ、(会社から支援を受け)コンピューターサイエンスとデータサイエンスの学位を取得するために仕事を続けながら大学に通う人。
4. 以前は教員をしており、成績管理で統計を使用していました。この経験をきっかけに、いくつかの転職を経て製薬の統計分析を行うCRO(Contract Research Organization)に転職した人。
1のケースは日本でも一般的な経歴と言えますが、2以降は、次元の違いを感じました。
この人たちの共通点
1の人を除いて、全員が高校卒業後に就職し、自身の貯金を活用して大学に戻って学び直している点です。高校卒業後に社会に出て、その後で大学に進学するパターンは、私のスイスの友人たち(40人くらい)の中でもかなり一般的です。彼らの年齢は全員30代から40代です。このようなキャリアパスは、日本では珍しいかもしれませんね。
社会に出てから何度でも意欲があるなら学び直す
彼らによれば、新しいスキルや知識を身につけることは、さまざまな職業において非常に重要であり、特に情報分野のスキルは幅広い職業に応用できると考えています。この考え方から、最近では関連性が一瞬なさそうに思える職業からも情報分野の学習に興味を持つ人が増えてきているようです。実際に、私も情報分野の学びについて(国は違いますが)相談を受けることが増えています。
まとめ
今回は情報分野の多様なキャリアパスについて、今月訪れたスイスの友人たちの様々な例を含めご紹介しました。情報分野の仕事では、個々の経歴や選択肢が多様です。国の違いももちろんありますが、キャリアパスは全員違いますね。今後、情報分野の学びやキャリアはますます多様化し、多くの可能性が広がることでしょう。これまでの職業や経験に関係なく、どこかで触れることがあった時は、ぜひちょこっとこの世界も覗いてみてください。
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