アメリカデモの発端はなんだったのか。
※このブログは
#アメリカ #アメリカデモ #GeorgeFloyd
についての投稿です。
現在アメリカで行われているデモ活動について、日本のメディアを見てみると、
「白人警官が無抵抗の黒人男性を殺害」
「アメリカ各都市で大規模なデモが発生」
「一部のデモが暴動化」
間違えではないですが、これでは省かれすぎて核心をつけていないなと思いました。
なので、長文にはなりますが少しだけ詳細を紹介しようと思います。
アメリカ時間の5月25日、ミネソタ州ミネアポリスで起こった事件です。ある店の店主が警察に一本の通報を入れた内容は
「偽札と思われる札をレジに出してきた黒人男性がいる」。
その黒人男性の名前はGeorge Floyd。今回の事件で犠牲となった方です。
数分後、合計4名の警察が店にやってきて黒人男性に事情聴取をし、その後警察の車に乗るよう指示をしました。男性は最初の方は車に乗りたがらずほんの少し抵抗します。ほんの少しです。
すると2名の警察官、ひとりは手を後ろで拘束し男性をうつ伏せに、もうひとりはうつ伏せにされた男性の首の上に膝を強くプレスし完全に拘束しました。
警官「大人しくしろ、車に乗れ」
男性「する、大人しく乗るから離してくれ。息ができない」
警官(首から膝を離さない。)
男性「頼む、本当に息ができないんだ、苦しい。頼むお願いだから」
警官「。。。」(そのまま)
その間男性は全く抵抗しておらず、ただただ苦しい、苦しい、頼むやめてくれと訴えていただけでした。
3分間ほどこれがずっと繰り返され、周りの人たちも
野次馬「どのくらい長く拘束しなきゃ行けないの?」
「もういいだろう、苦しそうだ。出血もしてる」
「本当に息ができてないわ、もう十分よ。大人しいじゃない」
それでも警官は何も言わず、膝もどけず、5分以上ずっとそのままの状態。
次第に男性は言葉さえ発しなくなり、ついにはピクリとも動かなくなりました。
周りの人たちも必死に訴えましたが、警官は少しもどけず、ついには拳銃で威嚇さえしました。
結局その取り押さえは10分弱続き、ついに警官は医療車両が到着するまで一度も離すことはありませんでした。
男性はその後病院で死亡が確認されました。明らかに必要のない過度な拘束で、殺す必要のなかった無抵抗の人間を警官は殺したのです。
その動画がSNSで拡散され、大バッシング。その直後、その4名の警官は一時懲戒免職で済まされました。
その次の日から、男性の殺めた警官の自宅にはたくさんのガードがつき、彼の家を保護しました。その動画も拡散され、
「なぜ殺人犯を守るんだ。守られる資格などない」
とまた大炎上。最終的にその殺した警官は殺人罪の罪で逮捕が確定しましたが、残りの3名はいまだ懲戒免職だけで済んでいます。
もっと詳細が気になる方はインスタグラムやTwitterにたくさん動画が載せられていますので
#BlackLivesMatter #JusticeForGeorgeFloyd
で調べてみてください。また Buzzfeedというオンラインメディアのアカウントが日本語で詳しく説明しているのでチェックしてみてください。
このことでミネソタ州の人だけでなく、いろんな主要都市、LA、NY、フロリダ、シアトルなどなど、いろんなところで黒人の人権を主張するかなり激しいデモが起こっています。このデモについて考えるときに大事なことは、これが過去数回、数十回程度の事件から起こっているものではないということ。アメリカの歴史、社会体制に今まで何十年もずっと人権を脅かされてきた、理不尽に命を奪われてきた黒人が、その都度何度もデモで声をあげても結局こういうことがまた起きてしまった。つい4年前にも似たようなことが起こったのにまた自分たちは変えられなかった。ずっとずっと耐えてきたのに、2020年になってまだこういうことが続いている。ずっとうやむやにされてきたものが、ずっとずっと続いている延長戦のデモだという事。
デモが起こるきっかけになった事件のざっとした概要がこんな感じです。
今回は事件の概要だけで一旦終わりたいと思います。次の投稿では、もっと詳しく、アメリカの社会体制も踏まえてデモについて私の考えとともに載せたいと思います。この国際社会で、日本は関係ない、外国のことだから関係ないなんて思わないで欲しい。同じ人間として絶対に知って欲しいことです。次の投稿もぜひみてください。一人でも多くの人に知ってもらいたい。知る義務があります。
かなり長文になりましたが、最後まで見てくださった方ありがとうございます!
健康に気をつけて、元気に過ごしてください!