自作コント お料理番組
コント お料理番組
登場人物2名
A 料理を作る先生
B 料理のアシスタント
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先生とアシスタントがキッチンで料理を作ろうとたたずむ
アシ 「はい、始まりました。ご飯にする?それともパンにする?チャンネルです。」
先生 「よろしくお願いします。」
アシ 「先生、今日は何を作りましょうか?」
先生 「今日はね、ハンバーグを作ろうかなと思っています。」
アシ 「お、いいですね。」
先生 「いざ、進めよ〜キッチン〜。目指すわ、じゃがいも〜。」
アシ 「あれ、この曲キテレツ大百科のやつだ。」
先生 「揚げたらコロッケだ〜よ。キャベツはどうした〜。」
アシ 「いや、先生がどうしたんですか。その歌ハンバーグじゃなくてコロッケの歌ですよ。」
先生 「まあまあ落ち着いて。それではこれからこの野菜と肉を煮るなり、焼くなり、コロ助なり!」
アシ 「なりなり、うるさいですよ。稲荷でも食べててくださいよ。」
先生 「ではまずは、玉ねぎをみじん切りにしていきます」
先生、玉ねぎをみじん切りするが、涙が出てくる
アシ 「先生、涙で目が真っ赤ですよ。」
先生 「毎回玉ねぎ切ると涙が出ちゃうんですよ。」
アシ 「先生なのに!?これ何とかして涙流さなくなるよい方法ないんですかね。」
先生 「あ、そっか。目に何かが入るからいけないから、目を閉じればいいんだ。」
先生、目を閉じてみじん切りをしようとする
アシ (慌てて)「先生、危ないですよ。玉ねぎじゃなくて左手がみじん切りになるところでしたよ。」
先生 「そっか。あ、じゃあ片目だけ開けていればいいんじゃね」
先生、右目だけを開けるが、開けている方が痛くなる
先生 「うう、右目だけ痛い。」
アシ 「先生、ウインクです!ウインクしながらなら!」
先生 「確かに。」
(先生、ウインクしながら玉ねぎをみじん切りする)
先生 「ウッ。ダメだ。ウインクの目の移行中に玉ねぎエキスが入ってきやがるぜ。」
アシ 「何か道具使えばいいのかな。」
先生 「あ、そうだ。」
先生 棚からラップを取り出す
先生 「君、ラップを私の顔の前に広げてくれたまえ。」
アシ 「確かに、それなら。」
先生、スムーズにみじん切りはできるが、アシの目が痛くなる
アシ 「いや、僕が痛いですよ。先生はいいかもですけど、僕の目にエキスが。もう諦めて先生頑張ってください。」
先生 「なんだよ、もう。」
アシ 「ちょっと何か他にいいものないんですかね。」
先生、冷蔵庫を開ける
アシ 「あ、プリンだ!小腹がすいたのでちょっといただきます。」
先生 「ちょっと〜。ハンバーグの前に食前プリンはダメですよ。」
アシ 「そんな食前酒みたいな言い方ないでしょ、プリンには。いいじゃないですか。いただきま〜す。」
アシ、プリンを食べ始める
先生 「いいなあ。私にも一口くださいよ。」
アシ 「なんですか、結局先生も食前プリンするんですか。」
アシ、口を開けている先生にプリンを運ぶ
先生、引き続きみじん切りをする
先生 「んん!」
アシ 「どうしました?」
先生 「これ、プリンを食べながら玉ねぎを切ると涙が出ないぞ。」
アシ 「なんですって!」
アシも試す
アシ 「確かに!これはすごい発見だ。」
先生 「プリンの甘さが目の辛さを和らげてくれていんだ、きっと。」
アシ 「なるほど、そういうことですか!これはプリン式みじん切りだ!流行語大賞取れるぞ。」
先生 「いや、もっと行けるぞこの発見は。全世界で玉ねぎのみじん切りから目を守ったからノーベル平和賞も夢じゃない。」
アシ 「そうとなればこの世紀の大発見を早く皆に知らせなきゃ。」
先生 「これは世界がひっくり返るぞ!」
ナレーション 「玉ねぎのみじん切りをしている時に、物を食べたり、割り箸を咥えたりすると、涙が出にくくなると言われております。
理由は涙よりも唾液の分泌が優先されるからだそうです。世紀の大発見にはなりませんでしたが、この2人の小さな世界はひっくり返ったようですね。」
あとがき
このコントはラジオの企画で募集していたものだったんですが、出しそびれてしまったものでしたので、noteにて昇華させていただきました。
私はスプーンを加えても涙が出ることもあるのですが、ぜひお試しください。
ただ、口にスプーンなどを加えて何かにぶつかって喉や口を痛めてしまうのはお気をつけください。