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自分史


0〜2歳

兵庫県に生まれる。最後まで悩まれていた名前は『菊正宗』。

3歳

当時20歳くらいだった叔母さんの友人達に可愛がってもらう。毎回一番可愛い人を選んで抱きついていたらしい。

4歳

地元の新聞に載る。髪の毛をワックスで立ててオモチャのマイクとギターを持ち『将来の夢はGLAYです」と語る。

5歳

親のしつけで家の外に追い出されて、そのまま5km離れたおばあちゃんの家まで歩く。

6歳

友達の間で「お・と・こ」と叫びながら、できるだけ高い場所から飛び降りる『男』という遊びが流行る。

7歳

学校行事の潮干狩りで、母親が替えのパンツを持たせてくれたが、最後まで使うタイミングがなくて泣いてしまう。

8歳

Aくんが Sくんの筆箱にカレーを詰める。授業が始まって筆箱を開けた Sくんは「カレーやん」という誰も予想しなかったコメントを残す。

9歳

担任の車で2人きりになり、気まずい感じになる。ドリカムが流れてこれはチャンスと思い「ドリカム聴くんですね」と言ったら「あんまり知らない」と言われる。

10歳

友達と古本屋でエロ漫画を買ったが、家に帰って開封したらカバーだけエロ漫画で中身が『アイシールド21』だった。これをきっかけに『アイシールド21』にハマる。

11歳

友達数人で学校職員に向かって「ハゲ」と叫んでいたことがばれて職員室に呼び出される。「お前ら何叫んでたんや」と詰められ、みんなが泣きながら「ハゲって言いました」と答えていた中、Hくんだけ「給食たべてキューショックって言いました」と答えた。(マジでHくんだけずっと「給食たべてキューショック」と叫んでいた)

12歳

水泳教室で同級生はイルカコースでタイムを競う中、自分は顔を水につける練習から始まるラッココースに入る。卒業試験でライバルの幼稚園児たちに見守られながら犬掻きで25m泳ぎ切る。顔を上げた瞬間、ライバルの幼稚園児たちに拍手され、自分は周りに恵まれているなと思った。

13歳

川の向こう側にいたヤンキーに喧嘩を売る。川の向こう側にいた時は小さかったが、こっちに来る途中で自分よりでかいことに気づく。喧嘩が始まって2秒後には地面を見ていた。喧嘩のせいで親との約束に遅れそうになり、公衆電話で親に連絡しようとしたがお金が足りず、自分をボコボコにしたヤンキーに奢ってもらった。

14歳

ブラジル人の同級生がポルトガル語の本を読んでいて「すげーなお前」「ほんまにブラジル人やったんやな」と称賛されていたが、すぐに本が逆さまだとバレた。

15歳

カラオケで壁に「フラポ(フライドポテトのイラスト)」と書かれているメニューがあったので、店員さんに「フラポください」と頼んだら、「フラポ?なんですかそれは。あっ、フライドポテトのことですか?」と聞き返された。

16歳

バレンタインの日にサッカー部のマネージャーが部員にチョコを配ってくれた。部活終わりにKくんが「俺のチョコがない」とブチギレて、先輩を含む部員全員のカバンの中身を調べ始める。見兼ねたMくんが「俺のチョコあげるから落ち着け」と言ったところ、Kくんは「俺チョコ食えへん」と言った。

17歳

修学旅行で飛行機の集合時間に Fくんが行方不明になる。どうやら財布をなくして空港中を探し回っていたらしいが、さすがに自分勝手だと不満の声が上がった。しかし、時間ギリギリに走ってきた Fくんが手に持っていた財布には現金やカードがパンパンに入っていて(ビッグマックに見えた人もいたらしい)、「さすがにこれは焦るわな」と許される。

18歳

高校の教師でコラ画像を作りすぎて職員室に呼び出される。覚悟を決めて向かったところ、全員が映ってるやつも作ってほしいと言われる。

19歳

神戸で浪人生活を送る。予備校の女子が消しゴムを飛ばし合う遊びをしていて、俺のリュックの中に消しゴムが入る。勉強のしすぎで女子との話し方を忘れていた俺は「もしかして、消しゴム入ったかな?」と細い声を絞り出し、無視される。この年唯一の女子との会話となった。

20歳

大学生活のスタートダッシュを決めようとしてフリーザのコスプレで講義を受けていたら、ネット記事になった。

21歳

「桑田佳祐のモノマネします」の一本槍で岡山から東京までヒッチハイクをする。喉に気を遣って差し入れてもらった黒烏龍茶で喉の油分を失う。

22歳

外国人に街角インタビューを受けたが、英語が得意ではなかったのでレッチリを歌って乗り切る。後日その様子はBBC(英国放送協会)でイギリス全土に流れた。

23歳

味覚以外完璧のRくんがオススメしてくれたカレー屋さんにRくん抜きで行った。予想を超える不味さに「さすがにこれは冗談でオススメした説あるぞ」と話していたら、お腹を空かせたRくんが店に入ってきた。

24歳

バイト先のコンビニでN山という40代フリーターのモノマネを極める。ある日、俺、Cくん、N山の3人でシフトが重なった日があり、品出しをしているCくんの後ろで「らっしゃっせー」というN山のような声が鳴り響いて、Cくんが「今のはマジでN山すぎた笑」と振り返ったところ、本物のN山がいた。

25歳

就職を機に上京する。同期のYくんが上司から鬼詰めされていて、先輩と俺で「あいつ当分は立ち直れないですね」と話していたら、上司から解放されたYくんがヘラヘラしながら「お腹すいちゃった」とこっちに向かってきて、こういうメンタリティのやつが出世するんだろうなと思った。その夜、Yくんは居酒屋でポテトフライを人数分頼んで先輩からも怒られていた。

26歳

普段よく一人で食べに行く焼肉屋さんに友達を連れて行ったら、店員さんに「友達いたんだね」と言われる。

27歳

マッチングアプリで知り会った女性に小さい頃の習い事を聞いたら「ドッジボール習ってました。お金払って」と返事が来て「ああ俺この人と結婚するんだろうな」と思った。2回目はなかった。

28歳

Dくんと Nくんと湖畔で焚き火をする。動画を撮影しながら「画面通したら火がでかく見えるで」と言ったら、 Nくんが「現実でもまあまあでかいで」と教えてくれた。

29歳

母親の経費管理やスケジュール管理など、日常のあらゆる業務がアナログで非効率だったので便利なアプリの使い方を教えてあげたら「めちゃくちゃタメになった!これでお母さんもデジタル人間や!」と言いながら紙にメモを取っていた。



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