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最初のプレゼントは形見でもある

親からの最初のプレゼントである名前。貰い手に拒否する権利はないし、ほとんどの場合、貰い手はプレゼントを一生捨てないことが決まっている。プレゼントを用意するためにお金は不要だが、親の人生で最も大きな覚悟が必要となる。考えてみると、これほど特別なプレゼントは他にない。

名前は最初のプレゼントというだけでなく、いずれは親の形見となる。それは、親が天に旅立った後、悲しくて寂しくて、何に寄り添えばよいのかわからない、そして今にも崩れ落ちそうになる気持ちを支えてくれるに違いない。だって、そこにあるんだ。親に貰った人生最初のプレゼントがそこにある。親の人生最大の覚悟がそこにあるんだ。どうしてその覚悟が心の支えにならないだろうか。

形のないそのプレゼントを失くす心配はない。しかし、だからこそ、そのプレゼントに恥じない生き方をしたい。親の大きな覚悟を胸に、誇り高く生きていきたい。


400字エッセイ書いています。

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