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毎朝の宝くじ

毎朝、家から最寄駅に向かう途中で宝くじを買う。5つ買う日もあれば1つしか買えない日もある。大当たりの宝くじもあれば、不完全燃焼の当たりもある、もちろんハズレもある。当たることがわかっている宝くじもあるし、まったく予想がつかないときもある。宝くじを買うためにお金は必要ない。必要なのは少しの勇気だけだ。

毎朝、家から最寄駅に向かう途中ですれ違う人に挨拶する、そう、宝くじを買う。これほど気軽に楽しく、そして懐を痛めずに買える宝くじは他に知らない。

挨拶をしても無視する人がいる。ハズレだ。
会釈してくれる人がいる。不完全燃焼の当たり。
満面の笑みで挨拶を返してくれる人がいる。大当たり!
「いってらっしゃい!」と声をかけてくれる人がいる。一等当選!!

毎朝、一等当選の宝くじを売っている人がいる。あの人が一等をくれることを知っている人はいるのだろうか。いや、他の人に教える必要はない。僕だけの秘密にしておこう。


400字エッセイ書いています。


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