友人とハンバーグ
静岡県の三島駅で友人と待ち合わせる。僕は出張帰りだが、彼はわざわざ栃木から出てきた。改めて目的地を調べると駅から意外に遠いことが判明する。日差しが強い昼過ぎに30分歩く必要があることに軽い絶望を覚えた。
下着に汗が染み込むタイミングで目的地に着いた。冷房が効いた店内に一瞬救われるも、元気な店員さんに110分待ちの用紙を渡される。ディズニーと勘違いする数字に目まいを抑えられない。待機しようと訪れた喫茶店でも3組待ち。友人と一緒に声を出して笑う。人間は落胆を通り越すと笑うことを学んだ。
順番が来たことをメールで知らされる。喫茶店から本来の目的地である"さわやか ハンバーグ"に向かう。栃木から来た友人のテンションは最高潮。鉄板のじゅうじゅう音と一緒にハンバーグが我らの席にやってきた。「思ってたほど肉汁ないな。」と少し残念そうな彼。それを見て笑う僕。
リベンジを誓った。
「400字エッセイ」書いています。