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誰かと比べている
何だか朝から気分がスッキリしない。淹れたてのコーヒーを片手に外を歩いてみるけど、重苦しい何かがつっかえて取れる気配がない。白い雲を一つも見つけられないほど透き通った水色をした空が広がる一方で、僕の頭の中ではもやっとした薄い雲が何層にも蓄積している。
こんな気分になるのは久しぶりだ。睡眠時間は確保できているし、しっかり食べてもいる。食べ過ぎてもいないし、呑み過ぎてもいない。散歩に加え、毎日適度な運動を欠かさない。それなのに一体何だ、このもやもやした気分は。
はっきりした原因がわからないこんな時、他人と比べていることが根本原因であることが多い気がする。自分であることに自信を持てていればそれでいいのに、自分で勝手に誰かと比べて自信喪失している気がする。自分のことなのに「気がする」を連発しているのは、自分でも結局わからないからだ。
自分であること、自分であろうとすること、それだけは誰とも比べられない。
400字エッセイ書いています。