あまり対話的でない相手とどう接すれば、対話的になれるかの対話
先日、『あまり対話的でない相手とどう接すれば、対話的になれるか』というテーマで、14人の参加者の皆さんの声を対話の枠組みの中で聴くことができました。
言葉が「おぼん」に載せられていき、受け止められていったあの時間と空間が一期一会のものでした。とても貴重な時間でした。
私は、皆さんが仰ったことで、印象に残った言葉をメモしながら聴いておりました。
とても貴重な視点ばかりだったので、整理してアウトプットしてみたくなりました。
あくまでも、「おぼん」にのった言葉の中で、私の興味を引いたり、理解できたり、共感して拾えたものを、自分のフィルターを通して書いたものです。
【対話的でない態度とは】
・自説を永遠に話す。
・自分だけが正しいと思っている。
・意見を押し通す。
・相手に関心を持っていない。
・勝ち負けで話してくる。
・自分の話を周りの人が聴くのが当たり前と思っている。
・立場が上の人、父親、昔の学校の先生のイメージ
・トップダウンに従っている状況
・もめ事を恐れて、自分の意見や気持ちを何も言えない人も対話的でないのでは。
・自己肯定感が低い、生きづらいと相手に関心を持てなくなってしまうのでは。
【対話的でなくなってしまう原因】
・高圧的な人は承認欲求が強い、本当の自分の気持ちが話せないと、その本音の周りで持論を永遠に展開するのではないか。
・聴ききってもらう経験が少ないのではないか。
・そもそも本音を聴かれた経験を持っている人は少ない。本音を話せていない、聴いてもらえていない環境がある。
・そもそも、日本人は対話性を知らない。学ぶ場はなかった。訓練や教育がないと、対話的になれないのではないか。
・価値観が違う状況で、他の価値観を受け入れられない。
・自分と違うものにどうしても関心が持てない。
・今まで築き上げた自分の価値観を壊されたくない気持ち。
・自分の気持ちを分かって欲しいがわかってもらえない自信のなさ。
【自分ができることとは】
・対話的でない人に対しては境界線を決めて、淡々と接したり、はっきりやめろと言う必要もある。
・対話的でない人の話を聴ききる。
・その人がどんな環境で生きてきたのか、一歩引いて聴いてみる。
・相手の存在を承認しながらしゃべる。
・練習が必要、まずは聴かれた経験がないので、話を聴いてもらう。
・自分の気持ちを言う練習をする。
・人権意識を持つこと。
・まず聴く側にまわる。
・本音を話してみる。
・アサーティブトレーニング
【協力してできること】
・モラハラ、パワハラのように、社会的なものとして対話性が浸透すると、自分が対話的でないと自覚できる人もいるのでは。
・全員と対話できなくとも、この人とは対話ができるという相手がいればいいのではないか。
・ファシリテーターを設けて話す。
・あかの他人と話せる環境を作る。
・本音を言える場を作る。
【工夫できることとは】
・上下関係があるときは、それをズラす「いたずら」ができないか。
・ずっと聴き続けるのは難しいが、時間を決めて、吐き出してもらうことはできる。
・外に向かった話を、自分の内面の話に持っていくには、「チュル」っと場を軽くする何かがあればいい。場を軽くする何か。
・本音を言い過ぎてもギクシャクするので、少しづつ本音をおぼんにのせていくことができる場があるといい。
【留意事項】
・これまでの関係があるので、本音は身近な人に話せない。あかの他人の方が話しやすい。
・外向的な人や内向的な人の中にも、それぞれ対話的な人と、対話的でない人がいる。
・対話的な場でも関係性ができてくると、本音が言いづらくなる。
・今まで言えなかった気持ちを話したら話したで不安定になることもある。
※対話の形式は、ZOOMにて、2名一組で、5分づつ対話を行うのを2巡しました。7組×5分×2巡=70分で行いました。聴いている番の時は画面を消して聴いていました。最初に自己紹介、最後に感想をお1人づつ順番に言いました(15分×2=30分)。