2020-21年 秋冬 スタイルブック - ワンピース 編
こんにちは。フリーランスファッションデザイナーのchisatoです。
今回は2020年秋冬のスタイルブック、第2回ワンピース編をご紹介したいと思います。素材を布帛に特化しまとめています。2020-21AWのコレクションでは量感のあるシルエット、フリルやレースなどSweetなディティールや凝った手仕事感のあるディティールなど。クチュール感覚のあるスタイルが多数登場。
Modanism-クリーンでモダンな仕上がりがそれぞれのスタイルを新鮮にアップデート。女性らしいフェミニンスタイルは大胆なフォルムと素材感によりモダンなクチュールに変化。クラフト感やフォークロアの匂いはモダンさを加える事でラグジュアリーな雰囲気に。
ギャザーやシャーリング等のフェミニンなディティールを敢えてハリのある素材で作ることで現れる大胆なボリュームやドラマティックなフォルムが新鮮。儚い女性らしさではなく、力強いクチュール感やクリーン&モダンを感じるスタイル。
2020-21AWシーズン、アルチザンを賞賛するムードが高まり刺繍やカットワーク等の手仕事のディティールが拡大傾向。フォークロアの流れがあり、王道フォークロアスタイルの傍、ここで紹介している様な敢えてクリーンな仕上がりのスタイルも注目。フォークロアの粗野感を削ぎ落としスタイリッシュでモダンに仕上げたスタイルが新鮮。
Ethical Ellegance-自然への敬愛をテーマとしたコレクションが多数登場。地球や動物、人に配慮したエコ素材やエシカルな生産手法が重要視され、そういった意識はデザインにも大いに影響を及ぼしている。古くから継承されている守るべき民族文化や工芸への関心が高まり、アルチザンからインスピレーションを受けたクラフトやフォークロアも注目。
ジャージーやニット、圧縮ウールなどの触感の良い素材で作られた身体を包み混む様なフォルムはラウンジウェアの様なリラックス感を漂わせながらも、リュクスな素材感によりエレガンスへと昇華。アルチザンへの関心やエコ意識の高まりからエシカル視点でのフォークロアスタイルに注目が集まり、それらのスタイルも触感豊かな素材感が作用してエコリュクスな雰囲気を漂わせる。
弧を描くカッティングや量感あるフォルム、ボタンや留め具で造られた曖昧な造形がリラックス感を際立たせるポイント。圧縮ウールや起毛素材など見て触れて気持ち良い素材がマッチ。
Tender-流れるドレープや柔らかい素材で造られたソフトなボディーコンシャス。繊細なディティールと儚い素材感で表現された無垢なスタイルにも注目。
ドレープ感のある素材で造られた流れる様なフォルムでしなやかに身体を包み、スリットで大胆にボディーパーツを見せる。女性のボディーラインを美しく魅せるやわらかいボディーコンシャス。
Classical Essence-クラシックの流れは前シーズンから引き続き、2020-21AWシーズンもレトロでロマンティックなスタイルが多数登場。より装飾的で往年の映画女優の様な出立や夜の雰囲気を思わせる艶やかなスタイルは今後注目株。
上流階級のエレガンス的なブルジョワスタイルの流れは前シーズンより引き続き、レトロで品のあるフェミニンスタイルが多数登場。フローラル柄、艶のあるサテン、レース、刺繍生地など、装飾性の高い生地に注目。
ここからはシルエットやデザイン別にディティールをご紹介。個人的にはバルーンシェイプとドロップウエストに期待大。
シンプルな構造のものは少なく全体的に凝ったデザインが多い印象。逆にシンプルな構造のものは素材に加工がされていたり。スカート部分のデザインに変化をもたらす事もポイントの一つであるし、レイヤー構造のアシンメトリーデザインは今後どんどん出てきそうな予感。
最後に素材について...適度なハリのあるポリエステルコットン、触感豊かな起毛素材、ドレープ感のあるジョーゼットやシルキー素材、表面変化のあるクリンクル素材、艶のあるサテン、繊細なシアーやレース素材、装飾的な素材....と沢山ありますが、その辺りに注目しています!
以上、2020-21秋冬コレクションより考察したスタイルブック、ワンピース編。最後まで読んでいただきありがとうございます!それではまた。