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レゴスクラムでLeSSをロールプレイしてみた

契約書AIレビューツール「LeCHECK」などの開発をしているリーガテックスタートアップ 株式会社リセで、エンジニアリングマネージャーとスクラムマスターをしている阿部です。

先日、LeCHECKを開発するメンバーが集結してレゴスクラムでLeSSをロールプレイングしました。今回はその準備から実際にやってみた感想まで、ご紹介しようと思います。


「レゴスクラム」とは


レゴスクラムとは、LEGOブロックを使って実際にスクラムをロールプレイするワークショップです。ネットで検索すると、様々な会社さんで行われています。

他社さんの記事なども参考にしつつ、今回は以下のLEGOブロックを使って、LeSS形式でのレゴスクラムをやってみました。

なぜ2種類の商品を購入したかと言うと、最初にLEGOクラシックを購入して中身を見てみたところ、コンポーネント化されているパーツが少なく、フルスクラッチで作り上げていかなければなりませんでした。

レゴスクラムでは1スプリントを◯分間と設定して行うため、LEGOクラシックだけでは組み立てるハードルが高いと感じ、急遽、東京駅にあるレゴストアでもう1セット購入しました。

実施目的


リセでは2020年からスクラムを導入しており、社内にも浸透している開発フレームワークです。
しかし、2024年11月からは2つの開発チームによるLeSS体制に移行しますが、LeSSの経験を持っているメンバーはいなかったため、レゴスクラムでLeSSの雰囲気をみんなで掴むために実施しました。
スクラムマスターをしている私自身も、LeSSについてはCSM研修で触れたことがある程度です。

リセの開発組織は半期に1回の頻度で「ミートアップ」と呼ばれる催しをしています。ミートアップでは普段は日本各地でリモート勤務しているメンバーもオフィスに出社し、半日から1日の時間をかけて組織や事業の今後について理解を深めたり、チームビルディングやスキル向上に関するワークショップを行ったりしています。(ミートアップがある日は、基本的にコーディング業務は行いません)

今回のレゴスクラムもミートアップのワークショップとして実施しました。今までミートアップの企画は私のみで行っていましたが、今回はエンジニアの阿部さんも一緒になって準備を行いました。

エンジニア阿部さんの入社エントリーは、こちら!

今回行ったレゴスクラム


今回はLeSS体制でのレゴスクラムだったので、以下のタイムボックスで1スプリントを25分 × 3スプリントに設定して実施しました。

スクラムイベント タイムボックス

LeSS自体の説明については、こちらの記事などがとても参考になると思います。

以下のようにシナリオを設定し、エンジニア7名 + CTO + EMの9名を2チームに分け、プロダクトオーナー役は10月に入社したLeCHECKプロダクトオーナー候補の方に担当していただきました。

プロダクト名: 「エンジニアハウス」
エンジニア2名が1週間ワーケーションをするためのレンタルハウスをオープンすることになりました。オープンはこれから3ヶ月後です。まずはWebサイトに公開するために、見栄えの良い写真を撮影したいと考えています。

また、プロダクトオーナー役には、事前に簡単なプロダクトバックログアイテム(PBI)を考えてもらい、優先度と受け入れ基準を付箋に整理してもらいました。
3ヶ月後オープンのためWebサイト掲載用の素敵な写真を撮れるようにするというプロダクトゴールに向かって、9つのPBIをDONEにすることが目標です。

「エンジニアハウス」PBI

PBIは、用意したLEGOブロックで実現可能な範囲にしないとスクラム自体をロールプレイするというよりもLEGOに苦戦することになるので、慎重に検討しました。
また、シナリオ設定もあった方が現実味が出てきて、PBIの優先度を考える際の参考になったり、エンジニア役からの提案も出てきやすくなると思います。

レゴスクラムに挑戦


LeSS自体の説明とプロダクトオーナーからPBIの説明を行った後、スマホで時間を計りながら、レゴスクラムを開始しました。


プロダクトオーナー役からのPBI説明の様子

今回はある程度コンポーネント化されているパーツが含まれているLEGOブロックも用意しましたが、自分たちで考えなければ要件を満たせないようになっていたので、皆で手を動かしながら作っていく雰囲気は実際の開発現場さながらでした。

作り始めた様子①
作り始めた様子②

プロダクトオーナー × 開発者や開発チーム間、各開発チーム内でコミュニケーションを取って意思疎通していかなければプロダクトゴールを達成できません。

例えば、作っていく中で「リビングの家具配置はどうするか」「家の雰囲気はどんなものがいいか」とプロダクトオーナーとコミュニケーションをとりながら、LEGOブロックを再配置したり、色合いを統一させるために変更するなど軌道修正します。

キッチンを開発中
チームで開発したものをインクリメントにしていく様子

実際にレゴスクラムをやっていく中で私個人として思ったことは、不思議なことに各々が自然と普段の業務での振る舞いに近づいていく様子がとても興味深く、面白かったです。

リーダーシップを取って前に進めていく人、メンバーに任せつつ自身は少し先に目線を向けて取り組んでいく人、自身のアイデアを加えて+1を生み出す人、細かな不具合に目を向けて解消に動く人などなど。

今回の実施目的は「LeSSを体験する」ということでしたが、メンバーの振る舞いが自然と出てくることから、新しいメンバーが増えたときやチーム編成を変更する際などチームビルディングとしても今後活用できそうだなと思いました。(LEGOをするのも純粋に楽しい)

出来上がった「エンジニアハウス」

LeSSもレゴスクラムも初めてなので、どのような結果になるのか不安もありましたが、PBIも9個中8個を消化して、素敵な「エンジニアハウス」が最終的に出来上がりました。

これからの開発組織について


LeCHECKのプロダクトオーナーを委譲したり、LeSS体制になるなど、これからのリセ開発組織は色々な変化が発生するフェーズになります。
今いるメンバーの個性や強みを生かしつつ、旧態依然とせずに常に新しいチャレンジをしていかなければなりません。

リセ全体では3桁を越える人数が働いていますが、まだまだ試行錯誤の連続であり、エンジニアとしても様々なチャレンジができるフェーズです。

同僚にリスペクトを持ち、もっと挑戦したいきたい方は大歓迎ですので、少しでも興味を持っていただけたらカジュアルにお話ししましょう!


今回はここまで!また次の記事でお会いしましょう〜〜🕊️
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