【現地で手続きするポルトガル移住】レジデンスカード申請時に必要な書類と取得までの流れ

まだ読んでいない方はこちらの記事からご覧ください。

ここでは私がポルトガル移住のため、現地でレジデンスカード取得手続きをする際に必要だった書類の内容とその取得方法、実際にカードを取得するまでの流れについて具体的に書いていきます。
もちろんこれ以外の方法もあると思いますが、あくまで私の体験談だけをまとめたものとなっています。
「もう日本で待ちたくない、とにかく早く現地に住んでしまいたい！」という人や、ワーホリビザ等ですでに現地入りしている人向けの方法です。

ちなみに私と同様の方法でレジデンスカード取得を試みる場合、書類以外で必要なものは、「何年でも待つという強い忍耐力」「数年間日本に帰国できなくても大丈夫な状況」「ポルトガルで被雇用者または自営業であること」です。
ポルトガルのSEF（移民局）の手続きにおいては、日本の感覚では信じられないくらいの長期間待つことになります。数ヶ月どころではなく、数年待つのも普通です。
また、レジデンスカードの取得まではポルトガル国外に出ることができません。もちろん日本に帰ることもできません。（シェンゲン内ならパスポートなしで移動が可能ですが、ポルトガル以外の国でオーバーステイについて指摘されたら怖いので私は国外には一切出ませんでした。）
日本でビザを待つよりも先が見えない感覚があるため、それに耐えられる忍耐力が必要です。
この方法では「被雇用者」または「自営業」として居住申請をします。ポルトガルの会社との雇用契約、または自営業として最低賃金レベルの収入が必要です。

「自営業か…やったことないし無理だ…」と思った方。
私もポルトガルに来て初めて自営業として働き始めました。
この記事には、ポルトガルで自営業を開始する場合の手続きについても詳しく書いてあります。

さて、ここからは具体的な書類と方法についてです。
実際にレジデンスカードを取得するまでのことを、当時の状況含め細かく書きました。
人によって状況は違いますし制度も変わっていく可能性があるため、これを読めば必ず移住できるというものではありません。ただし、私と同じような状況で時間をかけてもいいからポルトガルに移住したいという方にはある程度参考にしていただけると思います。

【目次】
STEP1 申請に必要な書類集めと提出
STEP2 SEFの面接予約日を取るための戦い
STEP3 SEFの面接に必要な書類集めと面接日当日
STEP4 ついに目標達成、かかった費用など

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STEP1 申請に必要な書類集めと提出

まず申請時に必要なのは以下の書類でした。

1. パスポート（Passport）

2. 有効な入国者証（Valid entrance in the country）

3. 納税者番号（NIF）

4. 自営業／会社員としての登録証明や契約書（Enroll as self-employed/incorporate company）

5. 社会保険番号（Social security number）

6. 賃貸契約書または住所証明書（Accommodation）

7. 日本の無犯罪証明書（Criminal record home country）

8. 直近3ヶ月分のポルトガルの銀行口座の残高証明書（Bank statements）

これはポルトガルの移住エージェントに用意する必要があると言われた書類の一覧です。
「移住エージェント使ったんかい！」という声が聞こえてきそうです。はい、使いました。現地の移住エージェントで、やりとりは英語またはポルトガル語です。
この会社、ちゃんとしたオフィスを構えていたし（初回相談はオフィスで行いました）、知り合いが実際にスムーズに居住権を取得できたという話も聞いていたため、特に不信感なく契約しました。
しかし、なんとコロナ禍に会社がなくなってしまったのです。ホームページも閉鎖され、メールも送れなくなりとても焦りました。
「やられた…」と絶望しかけましたが、担当者の携帯にかけてみたところちゃんと繋がりました。
そして契約金も支払い済みだった私は、そのままその担当者さんが個人的にレジデンスカード取得までサポートしてくださったのです。いや会社がなくなった時点で一報欲しかったけど…でもありがとうね…。

彼らは弁護士ではないため、できるサポートは限られているかもしれません。
でも必要書類が明確になり安心感もあったので、私はお願いしてよかったと思っています。値段も非常に良心的でした。（費用については記事の最後にまとめました。）
ご紹介はできませんが、英語で探せば移住エージェントは色々見つかると思います。

ここからは上記書類について一つずつ解説していきます。