メランコリック(2019年)|感想・レビュー
メランコリック 予告編
監督/脚本: 田中征爾
出演:皆川暢ニ 磯崎義知 吉田芽吹 羽田真
2018年/日本/114分
第2のカメラを止めるなといわれているらしい。たしかに、カメラを止めるな的な自主映画感。と、思ったら、クラウドファンディングでお金集めてたりしたんですね。
主人公の鍋岡は、本当はイケメンらしい。私の敬愛する友人が舞台あいさつを観てきたみたい。
鍋岡、すごいなんか、なんか、ダメな感じ、出てたなぁ。ひとつひとつのしぐさがダメっぽい。口の動かし方とか特に印象的でしたダメな感じが上手かった。
主人公の両親の子供を心配していないホラー感もあって、食卓の会話では、仕事しなさい系の話をあまりしない。普通、もっと真剣に仕事の話するよね?とみんなが思うと思う。
父親も高学歴でうだつの上がらない仕事をしているのだろうか……?
だから、主人公はそれを否定したくてフリーターを続けているのだろうか?とか。
そして、社会に向き合おうとしない主人公が拳銃を撃ったところが、主人公にとっての転換点であり、メランコリックからの脱却だったのかもしれない。
敬愛する友人によると、田中が載っている車は、ポルシェのSUVというらしい。あれはインテリやくざとかが持ってるらしい。だから昔ながらの…という感じではないんだ、と。
あと、ヒロインの子の笑うと可愛すぎる。男子、全員好きだと思う。もちろん私も好き。
松本は、時間を経るごとに愛おしくなっていく感じがあった。烏龍茶しか飲まないのとか可愛すぎる。
「俺らにとっては飲酒運転みたいなもの」と言っていたのは、笑えた。
松本死ななくてよかったー。あのパターンは死ぬでしょ、と思ったけど、兎にも角にも幸せそうにうどん食べてて、あのシーンがいちばん素晴らしいシーンだった。なんだか、救われたなぁ。
え?って思ったのは、喧嘩しにいく前日に、彼女と別れるとことか、前日に別れる意味とは。弱みとして使うなら前日に別れても使うよ?と思ったり。
敵を簡単に殺しにいっちゃうとことかは、なんかなぁ、もっとなんか出来たのでは?とか思っちゃう。いやいや報復とかは?なんかそんな簡単じゃなくない?幸せ映像で終わっているけれど。と。
しかし、兎にも角にも面白い作品だった。
去年の夏がフラッシュバック?とか言っているネット記事とか、あるけど、自主映画がどんどん盛り上がっていくといいなあと思ってます。
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2019.8.8 アップリンク吉祥寺にて鑑賞。