講演4@Swinburne Universiy Hanoi編 The Minto Pyramid Principle
今回は、SWINBURNE Universiy Hanoiでの講演について紹介。ベトナムの大学において、リサーチやコンサルティング業界に入りたいという学生向けの内容である。
講演内容は、"The Minto Pyramid Principle" である。日本語では「考える技術・書く技術」(バーバラミント【著】)というタイトルの1995年の初版以来ずっとロングセラーの本である。日本のほとんどのコンサルティング業界では、1年目に読ませていると言っても過言でもなく、読ませた方が良い。
今回のキーワードは、『今日はあまり時間がなく、手紙が長くなってしまいました』by フランスの哲学者。パスカルである。
良いビジネスライティングとは?
パスカルは、「時間があれば、短いレターを書きたい」と表現。普通、シンプルに考えると、長い文章ほうが短い文章より、時間がよりかかると思われがちです。しかしながら、「つらつらと思うこと書く」よりも、「凝縮された、無駄のない言葉を結晶化する」方が、実は多くの時間がかかるものです。
つまり、良いビジネスライティングとは、「構造的で、理解しやすく、ポイントが明確」である。ここでのビジネスライティングは、交渉目的ではなく、理解・確認目的での場合である。ビジネスライティングのメールは、交渉用ではない。
悪いビジネスライティング例
トップダウン思考型であり、一行一行読んでも何をポイントにしているかが分かりにくい。いわゆる、小説向けの書き方である。
Pyramid thinking and writing手法について
先ほどの悪い例が、トップダウン思考型であるのに対して、こちらはボトムアップダウン思考型である。一度、ボトムからトップに持ち上げて、サマリー(結論)を作成する(その後、細部の見直しも必須)。
実際のケース
まず、1. 小項目から共通項を探す 2. 共通項から連想し中項目を作成 3. 大項目(サマリー)を作成
1. 小項目から共通項を探す
最初に今回のケースでは3つの共通項を見つけ出した。1. Convince 2. Time 3. Differentiation
2. 共通項から連想し中項目を作成
小項目から連想で赤字の中項目を作成する
3.大項目(サマリー)を作成
最後に、その中項目から大項目(サマリー)を赤字部分を作成
(補講)練習用ケース
最後に、練習用として下記の事例を紹介。