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24mm の写真が上手くなりたい: 数年後に価値のある写真を目指して

はじめに

最近「24mmの画角が上手くなりたい」と思っています。なお35mm換算24mmの画角を指します。24mmというのは多くの標準ズームレンズで広角端であり、iPhoneなどのスマートフォンで1倍ズームの画角です。

この画角って日々の記録として最適だなって気づきました。旅行先の何気ないスナップだったり、よく遊びに行く街の景色だったり… 

2019年 新宿の何気ない光景: 上京して新宿を歩いた記憶が蘇る。ビックロはもう無い…
Canon EOS 6D mark ii / EF 24-70mm f/4L 24mm

何気ない記録写真ですが、数年後に見返すと当時の記憶を蘇らせます。この力こそが24mmの魅力であり、それを極めたい理由です。

24mmで撮りたい理由

記録写真として最適な画角

冒頭でも述べたように、24mmという画角は記録として最適な画角です。十分広く写るため、日常や旅行先でメインの被写体だけでなく、背景や周辺の景色も含めて撮ることができます。

例えば旅行先で背景と一緒に自分や同行者を写す写真が分かりやすいですね。これこそまさに記録写真というものです。

2019年 名古屋旅行の記念写真: 後ろのモニュメント「飛翔」はもう存在しない
Canon EOS 6D mark ii / EF 24-70mm f/4L 24mm

この写真を撮った時はただの記念写真です。しかし数年経って見返すと、当時の名古屋旅行の思い出が蘇るとてもいい写真となってます。この時は友達と18きっぷで名古屋に来ており、ちょうど記念に撮った写真です。ちなみに後ろの「飛翔」は解体されており、もう見ることはできません。しかしこの写真が残っていることで、「飛翔」を含めた当時の景色や旅行の楽しさを鮮明に思い出すことができます。これが記録写真の価値だと改めて感じます。

記念写真というのは撮ってから時間が経つほど価値が高くなるのでは無いでしょうか。24mmが上達すれば、そんな記念写真も上手に撮れるでしょう。

スマホと同じ画角

24mmの特徴としてもう一つはスマホの1倍ズームと(ほぼ)同じ画角であるという点です。24mmの画角で構図力や背景整理ができるようになれば、そのスキルをそっくりそのままスマホでの写真撮影に活かせます! スマホというのは24時間いつでも手元にあるカメラです。そんな最強のカメラを使いこなせるようになりたいですよね。

2024年 東海道新幹線から見えた富士山
iPhone 15 Pro / 1倍ズーム(24mm)

ちょうど関西へ旅行に行く際に、窓から見えた景色です。夕陽が手前のススキを照らし、奥には稲刈り後の田んぼ、さらに奥には富士山が見えます。線路や架線が映ることで鉄道感も出せました。

この景色を見てからスマホのカメラを構えるまで、約1秒でしょうか。カバンにはミラーレスも入っていましたが、それを出していては間に合いません。咄嗟に目にする美しい光景を撮れるのがスマートフォンの魅力ですね。

そんなスマートフォンの1倍ズーム画角である24mmをより上達させたいと思うのでした。

24mmは難しい

ここまで24mmの魅力や上達させたい理由を語ってきましたが、実際のところ24mmって難しいです。

被写体が遠い

まずメインの被写体遠すぎること。「あれ綺麗だな」って思い24mmでカメラを向けてシャッターを切っても、撮れた写真に映る被写体は小さすぎてよく分かりません。そのため5歩、10歩と被写体に近づく必要があります。広角レンズなので当たり前ですが…

対処としては「あれ綺麗だな」ではなく「この景色綺麗だな」と思った時に撮るように意識しています。例だと上に載せた東海道新幹線からの富士山ですね。ある被写体を注視するとき人間の目は50mmくらいと巷ではよく言いますが、逆に漠然と周りの景色を見ている時は20mm-30mmくらいかなと個人的に思います。そのため漠然といいなと思った景色を撮るようにしています。

背景がうるさい

そして背景をぼかせない点。フルサイズで開放なら結構ボケますが、ちょっと絞ればすぐパンフォーカスになります。そのため記録に最適なのですが、逆にいうとボケで背景を誤魔化せません。しっかりと背景を整理する必要があります。

ただ記録写真として考えた場合、これって別にデメリットにならないと感じます。背景がうるさくていろんなものが写っていても、それらは数年後に見返す時に記憶を呼び覚ます鍵になるでしょう。そう思うとごちゃついた背景も悪くないです。(とは言え写真趣味の人間としてある程度の背景整理はしますが笑)

それでも24mmを使う

24mmは難しい画角です。それでも私は24mmを使い続けます。それは、この画角が「未来の自分」に語りかける力を持っているからです。

広角として十分な広さを持っているため、24mmは記録写真を撮るのに最適な画角です。数年後に撮った写真を見返した時、その当時の記憶が蘇るというのは素晴らしい価値だと思います。それに近年のスマートフォンは高性能な24mm相当のカメラを搭載しています。そのため24mmの撮影スキルがあれば、日常の一瞬をより綺麗に、より優れた構図で記録できます。

24mmは記録として普段使いできる画角です。この画角を極めて普段の何気ない光景をドラマチックに記録し、未来の自分にいい写真を届けられるようになりたいです。

2020年 鶴見線 海芝浦駅: 今はこの車両も奥のホームも無い
Canon EOS 6D mark ii / EF 24-70mm f/4L 24mm



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