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開発責任者が語る、キャリアの軌跡と組織づくり

1人目のエンジニアとして開発体制の構築、新規プロジェクトへの挑戦、そして開発業務とマネジメント業務の両立…
L is B開発本部長 武内さんのキャリアは、日々の小さな変化の積み重ねで形作られてきました。エンジニアリングマネジメントの難しさや、仲間との信頼関係構築の重要性、さらには最新の技術トレンドのキャッチアップなど、変化し続けるIT業界で、いかに強い開発組織を作り上げるか、その考えに迫ります。


開発者から開発本部長への転機

ーー武内さんのキャリアにおいて最も重要だった転機を教えてください。

私の場合、大きく「これが転機だ」という瞬間はなかったかもしれません。L is B が成長するとともに毎年少しずつ業務内容が変わってきて、自然と今の役割に至ったという感じです。なので、明確な転機というよりも、徐々に変化してきたというのが正直なところです。

ーー現在の開発本部長という立場に至るまでどのような過程だったのでしょうか?

最初は私一人でしたが、その後少しずつチームが拡大していきました。

ーー最初はお一人だったんですね!そこからどうチームができたのでしょうか?

まずは前職で一緒に働いたことのあるメンバーが加わり、その後、サーバー担当やWeb担当、iOS担当、Android担当など、それぞれ1人ずつという形でメンバーが増えて、チームができていきました。

ーー その後、中途採用も進めながら、さらにチームが増えていったんですね。

そうです。中途での採用を進めつつ、サーバー担当が集まってサーバーチームに、iOS担当が集まってiOSチームにと、チームの形が整ってきました。また、自分は並行して新規プロジェクトに参加し、開発体制も拡大していったというのが経緯になります。

ーー元々マネジメントには興味があったのですか?

全くなかったですね(笑)

ーー本当にプロフェッショナル思考だったんですね。今はどうですか?マネジメントの側面も強く求められると思いますが。

今は全体を俯瞰してトラブルが起きないように気にしたり、チームのウィークポイントを補強するために誰をアサインするか考えたり、新しいプロジェクトが発生する前にスキルを持った人を採用しておくなど、マネジメント業務がメインになっています。

ーー開発責任者という立場は実際には孤独なんでしょうか。

孤独というより、情報不足を感じることがあります。エンジニアとしての技術情報は豊富ですが、エンジニアリングのマネジメントに関する情報は少ないですね。各社独自のやり方が多くて、最適なマネジメント手法というものがあるのかどうかよくわかりません。他社のマネジメント方法を参考にして、L is B独自のものを考えているところです。

執行役員 開発本部長 兼 新サービス開発部長 武内さん

印象に残るプロジェクト

ーー印象に残っている挑戦的なプロジェクトについてお聞かせください。

direct Appsのプロジェクトは非常に挑戦的でした。『dX-FLOW』という名前で始まり、途中で『direct2.0』と呼ばれるようになり、最終的に『direct Apps』として今に至ります。これまでの開発体制とは異なり、外部に開発業務を委託したため、開発チームとしても新しい形で取り組むチャレンジングなプロジェクトでした。

ーー新しい取り組みから得た学びは何かありますか?

そうですね、社内だとMVV(Mission, Vision, Value)の存在やソースコードで会話するみたいな暗黙のやり取りができたのですが、社外のエンジニアと協働する際、背景知識やコミュニケーション文化が違うため、しっかりと仕様を考えてすり合わせを行わないと、最終的に異なる結果が出てしまうことがありました。そこでは、お互いの期待を明確にするためのドキュメント作成が重要だと痛感しました。

ーー仕様書を作ることが大切だということですね。

ただ、それも難しいところで、すべてを事前に仕様書に固めて依頼するのは理想的ですが、実際には開発の進行中に仕様変更が発生することもあります。仕様書だけでは解決しきれない部分もあるというのが現実ですね。

ーープロジェクトの進行中、どのように線引きを行ってコントロールしているのですか?

感覚的な部分もありますが、ビジネスサイドで決められた要件の優先順位を見極めながら、開発側では、できる限りバランスを取るようにしています。そのような微妙なニュアンスを理解し合うために、最終的には信頼できるチームメンバーを育成することが重要だと思っています。

エンジニアのキャリアパスと創造性を引き出す環境づくり

ーーエンジニアのキャリアパスについてもお聞きしたいのですが、L is Bではどのようなキャリアパスが描けるのでしょうか?

現状では、明確なキャリアパスはまだ整備されていませんが、大きくはスペシャリストとマネジメントの2つの方向性を考えています。昇進のような階層的なキャリアパスではなく、スキルに基づくグレード制を目指しています。

ーーそれを体系化するのは大変ですね。スキルアップのための具体的な取り組みはありますか?

L is Bには「価値ある1週間」という仕組みがあり、エンジニアが自由にスキルアップのために使える時間が設けられています。また、勉強会やコードレビューがスキルアップにつながっています。

ーーエンジニアの創造性を引き出すための環境作りには何が重要でしょうか。
そうですね。やはり「チャレンジができる環境」が大事だと思っています。失敗しても良いので、とりあえずやってみる、という風に挑戦できる雰囲気が必要だと感じています。
もちろん、お客様に迷惑をかけることがあってはいけませんが、そうならない範囲でいろいろな試行錯誤を繰り返していくことが大切かなと思っています。

業界トレンドと自社の位置づけ

ーーでは次に、業界のトレンドとL is Bの強みについて伺いたいのですが、現在、注目している技術トレンドは何ですか?

やはり「生成AI」ですね。これが今一番大きなトレンドだと思います。

ーー生成AIは武内さんが学生時代から研究されていたテーマとも関連していますよね。

そうですね。自分もプログラミングをしていて、ちょうど第二次AIブームで盛り上がっていた時期に、この分野で研究をしたいと思ったのがきっかけです。

ーー生成AIで、注目している技術はありますか?

細かく言えば、生成AIの中でも「テキスト中心」の技術ですね。動画や画像のマルチモーダルも重要ですが、やはりテキスト解析や生成に注目しています。特に、現場で導入されているシステムと組み合わせたテキストの利用などはこれからが面白いと思っています。

ーーそういった技術トレンドに対して、L is Bの強みはどこにあると考えていますか?

技術トレンドに基づいた開発ではなく、顧客目線で「使いやすい」サービスやアプリを作り上げることが、L is Bの強みだと思っています。『お客様が実際に使いやすい形にアウトプットする』ということだと思っています。

最後に

ーー応募を検討しているエンジニアに向けてのメッセージをお願いします。

生成AIが進化して、コードを書く作業といったエンジニア業務の一部は自動化されていきます。しかし、すべてを任せるわけではなく、最終的に人が調整する必要があります。今、求めているのは【生成AIに負けないスキルを持ったエンジニア】です。そんな考えに共感できる人とともに、これからもチャレンジし続けていきたいと思っています。



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