Day 20. これだけ覚えておこう、持続可能性の基本原則
いよいよ、テストが明日に迫っている。科目は数学と環境学基礎だ。数学は基本的な代数、関数、システム思考。環境学は"Living in the Environment"の内容から出題される。5月初めから毎日勉強して、振り返ると割とこつこつと頑張ったなと思う。まあ、結果がついてくるかはまだわからないけどね。
勉強はほとんど一通り終わった。ほとんど、というのは、"Living~"のebookのデータが破損して最後の2章が見られていないからだ。Cengageのebook、今回初めて購入したけど、なんかな。エラー出まくりで読めないのは、わたしだけなのだろうか。
最近のオンラインテストってこんなん
オンラインでガチなテストを受けたことはありますか?心理テストとかじゃなくて、絶対カンニングとか許されないようなやつ。
わたしは無いです。そして明日初めて経験します。
オンライン上で不正がないようにするにはどうするか。きっと色々やり方はあるんだろうけど、わたしはこんなやり方を指導されている。
1. "Procter Exam"なるアプリをスマートフォンにダウンロードする
2. テスト中の画面はアプリを通じて画面共有をする
3. PCのカメラとマイクをオンにしておく
4. 試験開始前、手元や周辺に怪しいものがないか見せる
4. アプリを通じて自分の姿を横か後ろからもスマートフォンで録画する
今時、こんな風に試験を受けさせるんだね。きっと、リアルタイムで試験の様子を見守っている試験官がいるのだろう。
確かに、これだけやれば隣の人からヒントを教えてもらったりズルすることはできなさそうだ。いや、本気でやろうと思えばリアルよりもカンニングのハードルは低そうだ、なんか天井にカンペ貼っておくとか。でも、誰がそんなリスクを冒してカンニングするだろうか、という話である。ちなみに何かチーティングが見つかったら即刻退場だそうだ。そりゃそうだよね。
基本だけ頭に叩き込んでおく
最後の章もエラーで読めないことだし、今さら足掻いても仕方がない。改めて、テキスト全体で何度も出てきた基本原則だけ復習しておこう。
持続可能性の科学的原則(scientific principles of sustainability)
1. 太陽エネルギー(Solar Energy)
2. 生物多様性(Biodiversity)
3. 化学物質の循環(Chemical cycling)
それぞれの中身を見てみよう。
1. 太陽エネルギー
太陽のエネルギーは地球を暖め、植物が栄養素を生産するためのエネルギーを供給している。わたしたちはもちろん、地球上のものは太陽エネルギーに依存している。
2. 生物多様性
生物多様性とは、遺伝子、種、生態系、生態系プロセスの多様性のこと。生物種の相互作用は重要な生態系サービスを提供するとともに、自然な人口調整が行われている。また、種は環境条件の変化に適応し、壊滅的な環境変化によって全滅した種は新しい種にとって代わられる。
3. 化学物質の循環
化学物質の循環とは、生命を維持するために必要な化学物質や栄養素が、環境(主に土壌や水)から様々な生物を経て環境へと循環すること。
地球は継続的に太陽からエネルギーを供給されているが、生命維持に必要な化学物質が供給されることはない。生物は何十億年にもわたって、生物と無生物の環境との相互作用の中で、生きていくために必要な化学物質を継続的にリサイクルする方法を開発してきた。すなわち、生物の廃棄物や腐敗体は、他の生物の栄養分や原料となる。自然界では、「廃棄物=有用な資源」なのである。
(出典: Living in the Environment)
あともう一つ。
持続可能性の原則(principles of sustainability)
1. 経済学: フルコスト・プライシング(Full-cost pricing)
2. 政治学: 双方にとって有益な結果(win-win results)
3. 倫理学: 将来世代への責任(Responsibility to future generation)
1. フルコスト・プライシング
商品やサービスを生産したり使用したりする際の環境や健康に有害なコストを市場価格に含めること。製品の有害な環境への影響について消費者に情報を与え、汚染物質などの抑制が見込める。
2. 双方にとって有益な結果
環境問題に対して、環境と同様に多くの人々に利益をもたらす協力と妥協に基づいたwin-winの解決策を探すこと。
3. 将来世代への責任
わたしたちは将来の世代に対する責任として、地球の生命維持システムを現在と同じかそれ以上の状態にしておくべきである。
(出典: Living in the Environment)
この6つの基本原則を抑えておけば、なんとかなる気がする。テストだけでなくて、現実の課題を考える時も。勉強を通じて、よい思考のフレームワークを学べたな。
5%が変われば社会が動く
最後に、明るい話題で締めくくろうと思う。
社会科学者の研究によると、あるイシューに対して積極的な支持をする人が人口の5~10%に達すれば、政治的な転換が起きうるということだ。割合で言うと、そんなに大きな数字じゃない。このティッピングポイントに達しさえすれば、思ったよりも早く社会変革をもたらすことができるかもしれないのだ。
このパンデミックでわたしたちが同時に感じた不安と絶望、そして希望はわたしたちの思考様式に大きな変革をもたらしうる。ただ元通りになることを志向するのか、新しい社会を築くための土台を築いていくのか。これだけ多くの人が同じタイミングで打撃を受けたのだから、「人口の5%」もそう遠くない目標かもしれない。その転換点を見据えて、考えて、行動して、インパクトをもたらせるようになりたい。