悲しみの蓄積を認める事で次に進むしかないのだろう。
この半年で、随分と悲しみが蓄積されていたのだとやっと感じられた。
こうやって文章を書く気になったのは良い兆候かも知れないが、まだ人前で歌うパワーは戻ってこない。
愛する家族を失った。
彼女は妹で私の唯一の親友だった。
心の穴がいつまでも塞がらない。
だけど元気になろうとして、私は元気です、と言うフリを続けた。
友人や知り合いに会ったり仕事を沢山入れて気を紛らわせる事が出来ている時はまだ良かった。
しかし、コロナウィルスが蔓延し始め、外出も制限され会いたい人にも会えなくなるかも知れない不安が募る。
これ以上何も失いたくない。
私と同じように苦しんでいる人がきっと何処かに居ると思う。
立ち直ろうとして、だけどこんな不安定な世の中に居て。
足元がおぼつかなくて心が何故かいっぱいになって行き場を失ったようになる。
今はただ耐えるしかないのだろうけど、ちょっとだけ、軽くなる方法は、もしかしたらそんな自分を認める事かも知れない。
私は自分の感情に蓋をして生活していたんだ、私は本当は悲しくて寂しくて堪らないのだ、と。
口に出して誰かに伝えるのもいいだろう。
本当はちゃんと伝えるのがいいのだろう。
だけど、私のように誰にも頼れない人間は、自分自身で認めてあげるだけでも少しは楽になるかも、と思う。
こうやって文章にするのもいいだろう。
溜め込みはいけない。
ちょっとでも吐き出そう。
でも、人の悪口を文章や口で吐き出すのは間違っている行為だ。
愚痴や自虐も駄目。
また次に向かって立ち上がる為に、自分自身を労って認めてあげるだけ。
がんばれ、自分。
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