歳を重ねた皺について考える
男性の笑った時に出来る目尻の皺が好物だ。
最近気が付いたのだが、10代、20代の皺ひとつないパリッとした皮膚にシュッとした輪郭のメンズもそれはそれで素敵なんだけど、30代以降に表れる表情ジワはその人の生き様を感じさせてくれるようで、良いなぁと思う。
多少たるんできた皮膚にも色気すら感じる。
と言ってもダルダルは嫌だけど。
ダルダルで思い出したが、数年前TVで女芸人の友近が故、津川雅彦の目の下の皺を『ホルモンタンク』と呼んでいてかなりツボった。
『ホルモンタンク』がある人はかなり精力絶倫だとTVの中で友近が力説していた。
色気がいつまでもあるニヒルなオジサマも素敵だなぁと思うが、絶倫はちょっとキツイかもなぁ、とTVを観ながらぼんやりと要らぬ心配をしたのを覚えている。
しかし、男性の皺に色気を感じるようになったなんてやっと私も大人になった気がする(かなり遅い)
世の中のメンズは歳を重ねることに溜め息なんていらないと思う。
生き様が素敵な皺をつくるから。
眉間に皺を寄せて物思いに耽った横顔なんて世の中の大多数の女子は多分好きだ(違う、って人いたらごめんなさい)
一方、女性の皺に関しては、もっと敬われるべきだと思う。
歳を重ねた首の皺に知性と色気を感じる、とか、ちょっと有名なメンズが言ってくれたりしたら世の中そんな風潮に変わってきたりして、そうするとアラフォーアラフィフ世代がもっと活気ついて皺伸ばしなんてしなくても堂々としていられるんじゃないだろうか。
ある意味綺麗な女性が今以上に増えるんじゃないだろうか。
美魔女なんて名称でもてはやされる世の中になってはきたものの、やはり皺は彼女達には天敵なのだ。
私が敬愛する、オードリーヘップバーンという女優がいる。
彼女は何十年も前に亡くなったが、彼女こそ自分の皺を隠さず歳を重ねた代表的な素敵な女性だったと思う。
学生時代からの永遠の憧れで、大人になったらきっとオードリーに近い女性になれると思っていたが、悲しいかなまだまだ程遠い。
だとすると、まだ私は大人というものに完全になりきれていないのだろう。
修行はまだまだ続くのだ。
女性が歳を重ねても堂々と綺麗に生きられる世の中になっていくといいな、と自分の首筋を擦りながら神妙に思うのであった。
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